今年のセントウルSについて
阪神開催では無く中京開催でデータが取れないので過去10年データ考察はしません。
今年は非常に特徴的で、阪神競馬場の工事の関係で本来は開催替わりの中京がロングラン開催で通常よりも芝は相当使われている状態です。
おまけにAコース最終週となれば基本的には外差しがかなり効いてくるバイアスに変化します。
しかし昨日の中京芝レースを全て見直しましたが「普通に内が使えている」のです。
なんなら逃げ先行馬は簡単に残りますし、極端に外を周回した馬は伸びてきますが届かず終わっています。
土曜日中京芝レース(5鞍)
・未勝利2000m
モルティフレーバー
4角1番手の逃げ切り勝ち
2.01.5(-0.7)34.4(-0.8)
・新馬戦1600m
タイセイカレント
4角1番手の逃げ切り勝ち
1.36.5(+0.2)33.9(-0.7)
・1勝クラス1200m
サトノプリエール
4角6番手の好位差し
1.08.3(-0.5)33.9(-0.3)
・2勝クラス2000m
セブンサミット
4角1番手の逃げ切り勝ち
2.00.9(±0)34.7(±0)
・3勝クラス2200m
ケイアイサンデラ
4角3番手の好位抜け出し
2.11.1(-1.4)34.6(+0.1)
上記は先日配布した各競馬場クラス別タイム比較の表から平均タイムと比較し、速かったのか、遅かったのか()内に秒数の差を記載したものです。
もうパッと見て分かると思いますが、まずは「逃げ切り勝ち」の多さが圧倒的に目立ちます。
5鞍中3鞍が逃げ切り勝ち、他2頭も4角6番手、4角3番手と極端な差し切り勝ちは決まっていません。
更に驚くのが平均値と比較しても5鞍中4鞍で「平均よりも速いタイム」を記録しています。
特に上がりタイムを見て欲しいのですが、最後の3勝クラスは流石に平均より1.4秒も速い前が飛ばす展開だったので終いは平均より遅いですが、それでも+0.1秒差とほぼ誤差レベル
他はかなり速く、ラスト3ハロンで前が止まらないことを上がりタイムが客観的に証明しています。
強行開催のAコース最終週でなぜこのような前が止まらない馬場になっているのか?
「9.8」
その答えはクッション値です。
開幕週並みにクッション値が高く、馬場が荒れているが下は非常に硬いという馬場状態です。
恐らく先週の台風で強風もあり、大雨で水分を多く含んだ土が晴れて一気に固まるコンクリートのような馬場が形成されたのではないかと思います。
本日のクッション値は更に固まって「10.0」と発表がありました。
今回はピューロマジック、アサカラキングなどその他先行馬が多く集まりハイペースから荒れた馬場が効いて外差しが決まる!と安直に考えてしまいそうですが、実際はそう簡単に外差しになるかは分からない状態だと言えます。
少なくとも昨日に限れば客観的な数字面からは圧倒的前有利だったことは確実です。
完全に展開次第ではありますが「極端に外を通したら届かない馬場」これに決め打ちして予想を組み立てて行きたいと思います。
馬場が荒れている事は間違いないので理想はダートでも走れるような馬で、速い芝の時計決着でも実績のある内枠の馬、ここを狙いたいところ。
恐らくペースが流れて馬群は多少バラけるでしょうし、昨日の馬場から外を回しても届かいない馬場なので、荒れて開いた内ラチのスペースを上がってこれる馬を選びたいところ。
もちろん一気の外差しが決まる展開もあるとは思いますが、今あるヒントを並べる限りは前がギリギリ残れる馬場の方が確率としては高いので理想はインから2列目を先行、もしくはイン差しに期待したいです。
5番人気以下の妙味を求めつつ出馬表を眺めると、上記に一致する馬は2頭しか見当たらないかなと言う印象なので、1頭に絞って推薦馬を書きたいと思います。
推薦馬
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これだけオッズが割れていると手を広げず1頭に絞れば単体で利益を出しやすい1戦なので妙味を最大限まで考慮しつつ、この馬の可能性に期待したいと思います。
まず注目して欲しいのが4走前から使用しているチークピーシーズ、これがこの馬を変えてくれたと言っても過言では無いくらい重要な1戦
それまでダートで初勝利を挙げたほど時計の掛かるタフな展開を好む馬だと思っていましたが、このときの走破タイムが1.07.7秒の高速決着を後方から上がり最速で差し切り勝ち、前走から3秒近い時計短縮で非常に強い競馬でした。
続く3走前のレースはインから馬群を割る競馬、2走前はイン前決着の中でただ1頭大外からぶっこ抜く豪快な競馬で直近のレースを見ても、時計が速い決着、遅い決着、イン強襲、大外ぶんまわしと全て違う展開、違う競馬で結果を出し完全に別馬になっています。
前走は流石に展開も向きましたし、直線詰まったとは言えゴルシワープ並みのロスカットが働いているので評価はそこまで上げれませんが数字だけ見れば勝ち馬と差のない競馬
重賞実績は少し淋しい馬ですが、展開さえハマれば小回り中心のローテから久々の鬼脚を見れるかもしれません、そこに期待するだけのリスクとリターンは見合っている馬だと感じます。
最初の考察でも書いたダートでも走れるが時計面での実績もある内枠の馬、これを全て満たしている中でこの人気なら乗り方1つで可能性はあると見ています。
今回は先行して2列目のインが取れそうなヨシノイースターと最後の最後まで悩みましたが、結局は来たら悔しい方(人気が無い方)を選択しました。
これだけ馬場読み、展開読みが難しく過去データも引っ張れないレースなので馬券はセントウルS同様に保険を掛けつつの少額参戦になると思います。
鞍上にはとにかくスタートだけしっかりと出してもらって、最後はドン詰まり覚悟でインを通して欲しいと思います。
それを意識できる前走の騎乗だったので、今回も妙味に振って穴馬の激走に少しだけ期待したいと思います。