【京成杯AH】推薦馬　過去10年データ考察から当日5番人気以下で激走した馬の共通点と今年注目の3頭はコレ

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過去10年の好走馬

過去10年上記30頭

2014年は新潟開催(直線が長く左回り)のため2013年の中山開催を採用しています。

ぱっと見ても荒れまくりと言って良いほど、好走馬30頭中16頭と半数以上が当日5番人気以下から好走しています。

注目データ（その１）

2023年 1着 ソウルラッシュ 9着 安田記念G1
2022年 1着 ファルコニア 3着 中京記念ＨG3
2021年 1着 カテドラル 2着 中京記念ＨG3
2020年 1着 トロワゼトワル 2着 関屋記念G3
2019年 1着 トロワゼトワル 1着 豊明Ｓ･3勝
2018年 1着 ミッキーグローリー 1着 阿武隈Ｈ1600
2017年 1着 グランシルク 2着 中京記念ＨG3
2016年 1着 ロードクエスト 11着 東京優駿G1
2015年 1着 フラアンジェリコ 11着 七夕賞ＨG3
2013年 1着 エクセラントカーヴ 1着 新潟日Ｈ1600

上記は過去の優勝馬10頭です。

毎年前走好走馬よりも凡走馬の方が出走登録が多い中で、勝ち馬に限っては前走着順が綺麗です。

2015年のフラアンジェリコだけが少し例外になってしまいますが、この馬を除けば前走G1以外は全て好走馬

ソウルラッシュの安田記念前はマイラーズC好走、ロードクエストのダービー前はNHKマイルC好走と大敗していた2頭にもG1出走前はG2以上のレースで好走していました。

ディオ　関屋記念2着

アスコリピチェーノ　NHKマイルC2着

オーキッドロマンス　パラダイスS1着

コラソンビート　（2走前Fレビュー2着）

今年は4頭に絞られます。

毎年これだけの作業で一気に勝ち馬が絞れるのは良い傾向です。

中でも当たり前に注目なのはやはりアスコリピチェーノでしょう。

個人的な話になりますが、正直なぜ京成杯AHを使ってくるのかが全くわかりません…

秋華賞を完全に諦めてマイル路線で行く事が決定したとしても、マイルG1では経験値として一切必要のない「中山コース」をわざわざ使う意味がほぼありません。

しかも確実に斤量が見込まれることを分かった上でのハンデ戦を選択

55.5キロとは言え3歳馬では史上2番目に重たいハンデ(1番は牡馬でした)、3歳牝馬に限れば最も重たい斤量を背負っての出走となり数字以上にかなりハンデは見込まれています。

これで追い切りが軽めのセーブした内容なら少し疑いたいところですが、陣営のコメント通り休み明けとは言えかなり攻めたとのこと、万全の状態で送り出すと断言しています。

その言葉通り1週前追い切りから別格の動きで綺麗な加速LAPを連発、最終追い切りのラスト1ハロン11.0秒は892頭が追い切った中で最速タイム

過去最高の出来なのでは無いかと思うほど圧巻の内容だったと思います。

G1と間違えているのではと錯覚するほど圧倒的な追い切りでは馬券から外すのは流石に難しいかなと言う印象です。

あまりにもメンバー構成が手薄なのもあって単勝1倍台は納得です。

夏競馬から意識してきた1番人気の馬になるべく本命を打たないと言うマイルールの中で、今回はこの馬に本命を打つことをご理解いただければと思います。

注目データ（その２）

2023年
1着 ソウルラッシュ
2着 ウイングレイテスト
3着 ミスニューヨーク

2022年
1着 ファルコニア
2着 ミッキーブリランテ
3着 クリノプレミアム

2021年
1着 カテドラル
2着 コントラチェック
3着 グレナディアガーズ

2020年
1着 トロワゼトワル
2着 スマイルカナ
3着 ボンセルヴィーソ

2019年
1着 トロワゼトワル
2着 ディメンシオン
3着 ジャンダルム

直近5年のトレンドとして注目したいのが「中山コース実績」です。

過去5年好走馬15頭中9頭が下記の条件をクリアしていました。

・5走内で中山OP以上で連対(もしくは重賞0.2秒差以内)

京成杯AHは荒れまくっていると最初に書きましたが、直近5年で5番人気以下から好走した馬を並べて見ましょう。

2着 ウイングレイテスト5人気
3着 ミスニューヨーク8人気
2着 ミッキーブリランテ12人気
3着 クリノプレミアム7人気
1着 カテドラル7人気
2着 コントラチェック12人気
3着 ボンセルヴィーソ13人気
2着 ディメンシオン5人気
3着 ジャンダルム10人気

15頭中9頭が5番人気以下から激走していますが、赤く塗った8頭が、条件として書いた「5走内で中山OP以上で連対(もしくは重賞0.2秒差以内)」だった馬です。

連対馬に限れば当日5番人気以下から好走した馬全てが条件を満たして好走しています。

自分でも1頭1頭調べてて感じたのですが凄いデータだと思います、これだけ人気薄をカバーしつつ好走馬の半数以上を抑えているのも素晴らしい。

ちなみに言葉の裏返しですが、これに該当せずに好走した馬(青塗り)はほぼ人気馬しかいません。

2023年
1着 ソウルラッシュ2人気
2着 ウイングレイテスト 該当
3着 ミスニューヨーク 該当

2022年
1着 ファルコニア1人気
2着 ミッキーブリランテ 該当
3着 クリノプレミアム 該当

2021年
1着 カテドラル 該当
2着 コントラチェック 該当
3着 グレナディアガーズ1人気

2020年
1着 トロワゼトワル4人気
2着 スマイルカナ 該当
3着 ボンセルヴィーソ 該当

2019年
1着 トロワゼトワル4人気
2着 ディメンシオン 該当
3着 ジャンダルム10人気

早速今年の該当馬を見てみましょう。

キャットファイト　アネモネS1着

ディオ　東風S1着

エエヤン　ダービー卿CT2着

上記3頭のみ

しかしここで問題が1つあります。

現時点でのオッズを見ると…

キャットファイト　5人気(4人気)

ディオ　2人気

エエヤン　3人気

該当が全て人気馬です。

キャットファイトは5人気ですが本日の紫苑Sの影響も絶大ですし、内枠の絶好枠、斤量52キロもあってほぼ間違いなく当日4人気まで売れると思います。

当日5番人気以下のほぼ全ての馬が「中山コース実績」持ちだった考察に対して該当馬が2番人気、3番人気、4番人気

単勝1倍台の圧倒的人気アスコリピチェーノから馬券を買うと宣言しているのと、最初にも書きましたが好走馬の半数以上が当日5番人気以下から激走しており荒れまくっている重賞です。

アスコリピチェーノから2～4番人気に流したところでリスクに見合うリターンが無さすぎる、馬券の組み方としては最悪なケースだと思います。

これを買うくらいなら見送った方がまだマシだと感じます。

なのでここまで考察してきましたが馬券を買う以上、今回はデータ完全無視の当日5番人気以下が見込める馬を指名し最後まで妙味を求めて行きたいと思います。

本日の紫苑Sで考察が完璧にハマって収支的にも余裕があるので、その余韻だけで少額参戦でも楽しめる馬に流したいと思います。

推薦馬

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前走はハイペースで展開が向いたとは言え、スタートから枠なりにずっと外目を周回しロスが非常に多かった1戦

加えて斤量差を考えても良く直線だけで差を詰めており、上位馬は全て後の重賞で結果を出している点からも内容はかなり濃い1戦で当然評価しなければならない。

2走前もイン前で先に抜け出した2頭だが、この馬だけ一番外を周回し別の脚質で追い込んで来ている。

勝ち馬は後の重賞を好走、2着馬もOPで結果を出しているあたりは少頭数ながらメンバーレベルは高かった印象

3走前の大敗は馬場が渋って完全な外差しバイアスを直線は最内を選択し失速、流石に度外視しても全く問題ない内容の騎乗だった。

それ以前は上がり32秒後半～33秒前半の脚を使い結果が出ている点と、阪神コースにはなるがマイル戦で記録した1.31.9の超高速決着を上がり最速で差し切っている。

直近のメンバーレベルと比較しても今回は一気に楽になる点と、時計面の裏付けがある中で流石にこの人気なら少し抑えてもバチは当たらないのではないか。

当然ながら休み明けが気になるところで、中間の追い切りを見てもまさに1戦使ってからと言うような調整過程で強調材料は無いが、元々3ヶ月以上の休み明けは1-2-1-1と安定している。

唯一の馬券外も上がり最速を使い4着(勝ち馬とは着差0.0秒)なので、ほぼ100％の確率で上位には来ている。

これだけバイアスが厳しい現在の中山芝コースで圧倒的後方脚質のこの馬を選択するのは無謀かもしれないが、それら全てを無視できるほどのオッズ妙味は強烈なので少し抑えて置きたい1頭

◯ディスペランツァ

前走の関屋記念は最内1枠スタート、道中はインに閉じ込められながら直線は外目に移動し、上がり32.8秒で追い込むも前が止まらず敗退

ラスト3ハロン11.2-10.9-11.2のスローから瞬発力勝負となっており、逃げたトゥードジボンですら上がり33.3秒と前が全く止まらないレースだった。

数字的に差し切るのは物理的に不可能なレースで、むしろ14番手からよく着順を上げたなという程の完全前残りレース、評価を落とす必要は無い。

2走前のNHKマイルでも2枠スタートで道中かなり窮屈になっており、直線では外目に出したいところだったがウォーターリヒトに塞がれている。

エンジンが掛かったところでゴンバデカーブースが前を完全にカット、道中から何一つスムーズさは無く不完全燃焼だった。

このレースも先行したジャンタルマンタル、好位内目から伸びたアスコリピチェーノはイン前で競馬しており、ディスペランツァは後方外目とバイアス的にも展開的にも厳しかった。

負けた2走が全て左回りの前有利のレースを、内枠スタートで道中窮屈になりながら直線は後方外目に出して負けるパターンで共通している。

前走レース後も左回りが原因かもしれないと鞍上コメントがあった通り、今回の右回りに替わるのは追い風だろう。

この馬で最も評価したいのが4走前の自己条件に戻った3歳1勝クラス、勝ちタイム1.33.4は中身が相当濃い内容なので下記を見て欲しい。

■阪神マイル戦を勝った3歳馬

・勝ち時計1.34.0以下
・後半5ハロン59.0以下
・上がり3ハロン33.5以下

　ステレンボッシュ
　リバティアイランド
　スターズオンアース
　グランアレグリア
　アーモンドアイ
　ラッキーライラック
　ジュエラー
　シンハライト
　ウオッカ

　ディスペランツァ(4走前で記録)

TARGETで遡れる最大の35年間を調べても、この数値を記録したのはディスペランツァを除けば上記9頭のみ。

9頭「全馬が後のG1馬」である。

特に故障などで早くに引退した馬を除き、古馬になってもほぼ全ての馬が複数G1を好走している。

これを条件戦で記録してしまった馬は今回ディスペランツァのみである。

更に驚くのが走破タイムはボーダーの-0.6秒、後半5ハロンは-1.0秒、上がりは-0.4秒と圧倒的な数字を記録している点だ。

こうなると時計が出やすかったのでは？と思うだろうが同週で開催されたマイル戦の中で古馬戦を含めても最も速いタイム

更には開幕週でもないので開催が進んだ中で計算しても飛び抜けてこの1戦だけ走破時計が高かった。

このレースで8番人気2着に好走した馬、2番人気3着に好走した馬は次走どちらも好走しており、同馬の次に上がりの速かった9番人気4着馬は次走上がり最速で即勝ち上がりを決めている。

人気が無かった馬も全て次走で好走しているように、疑いようのないハイレベルな1戦だった。

勢いそのままに続くアーリントンCでは直線で進路が無かったが、前が開くと一気に後方からごぼう抜き、レースを観れる方はぜひラスト50mの脚の回転を見て欲しい。

前脚の使い方が非常に特徴的な馬で、ストライドが他馬と比較しても全く違うのが見て分かると思う。

ここまで説明してきたように能力は間違いなく重賞を勝ち負けできる物を持っているが、ここ2戦凹んで人気落ちなら狙わない手は無い。

時計面での裏付けが全く無い馬、器用さが無いのにまたしても極端な内枠、高速決着で後方脚質と正直ここで買う要素は薄い馬ですが、何とか馬券内に食い込んで欲しいと思います。

◎アスコリピチェーノ

改めてこの馬の強さについて説明する必要もなさそうだが、既に牡馬混合戦を勝ちマイル路線の濃いメンバー相手にオール連対と実績面では文句のつけようがない。

過去の走破時計を見てもNHKマイルC1.32.8、桜花賞1.32.3、阪神JF1.32.6とこれまで全て高速決着で結果を残してきている。

ジャンタルマンタルを筆頭に今年の3歳マイル路線は非常にレベルが高く、マイルの持ち時計的にも古馬との間に壁は無いだろう。

前走のNHKマイルでは狭いところを割ってくる根性もあり、脚質的にも中山マイルで不利になるようなタイプでは無い。

中間の追い切りも古馬含め今週の追い切りの中でも圧倒的1位と言っても良いほど、この馬史上最高の動きを披露しており状態面が理由で馬券外に飛ぶことはまず無い。

となると心配なのが斤量55.5キロになるが、正直に言えば3歳牝馬にしては相当重いと思うが、この馬単体で比較すると前走から＋0.5キロになる。

極端にパフォーマンスが低下するレベルの変動ではないので、これまでの走破時計通り走ればシンプルに突き抜けて良い数字だと感じる。

流石に単体で利益を出せるほど甘くないので今回は相手を探しますが、2頭に流しても十分すぎるほどオッズが付いているので、ほんの少し、少額だけ馬券を買って観戦したいと思います。

馬券は購入せず確実に見送った方が良いレースです、それくらい馬券投資として適していない1戦だと思います、本来はアスコリピチェーノの秋初戦を見守るレースです。

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