競馬独自論

はじめに

 

まず記事の内容を理解するには非常に大切な2ポイントを説明する必要があります。

昔からこのブログを購読している方は過去に購読した内容が重複しますが、改めて復習も込めて最初から説明させて頂けたらと思います。

 

・私が平場で勝負する理由

・私が単複にこだわる理由

 

前半この2点、後半は実際に私がどんな立ち回りをしているのか実例をもとに説明していきたいと思います。

最近ありがたい事にTwitterのDMから何件もの問い合わせを頂くのでまとめて記事にしました。

非常に長い記事ですので寝る前などに少しずつ読んでみてください。

 

競馬の本質とは

 

競馬で1年間通してプラス収支の人は全体の5%未満と言われています。

その理由に大きく関わっているのが「控除率」です。

控除率とはJRAの取り分で、例えば馬券を購入する場合、控除率(20〜30%)を購入金額から除いた残りの70〜80%を参加者で取り合う形になります。

このように運営側が手数料を徴収する仕組みを「マイナスサムゲーム」と呼びます。

JRAが的中者に対して報酬を支払うわけではなく、購入者全体の資金70〜80%を分配する形になるので、元金の100%から計算すると馬券を購入した時点で基本的に勝てません。

プラス収支にすると言う事は、馬券購入時点で70〜80%の払戻率を最低でも20%〜30%人より多く取る必要があります。

これができる人が1番最初に書いた全体の5%未満となります。

分け合う形になるので、必然的に残りの95%は払戻率50%以下、もしくは購入金額のほとんどを失っている事になります。

 

95%の負け組が見る景色

 

競馬で多くの人が負けるのであれば多数派の意見は基本的に不正解です。

人と同じ事をして勝つのはできないと言う事です。

競馬にはオッズ(人気)がありますが、これを左右しているのは専門紙の印です。

例えば予想オッズを展開しているJRDBは、全て専門紙の印を基準にしていますが、当日オッズと大きなズレはありません。

専門紙には様々な情報が記載されていますが、代表的な部分で言うと

 

・騎手や厩舎
・近走着順や人気
・上がりタイム
・調教タイム

 

他にも沢山ありますが基本的には数字なんです。

近走の着順や上がりタイム、調教タイムが良い馬は必然的に人気になりやすいです。

逆に近走の着順や上がりタイム、調教タイムが悪い馬は人気になりにくいです。

 

・数字で表せる部分は人気に反映されやすく(バレやすい)

・数字で表せない部分は人気に反映されにくい(バレにくい)

 

競馬で勝っている人はオッズに反映されにくい=数字で表せるような単純な部分では勝負せず、

オッズがバレにくい部分勝負しています。

 

レース選びの重要性

 

ここからは競馬で勝つために私が実際に購入しているレースと、メインレースに対する考え方を書いていきます。

あくまで個人的な考察にすぎないので全部が正しいとは限りません。

参考になる部分はしていただき、必要ない知識と感じる場合はブラウザバックお願いします。

当たり前ですが、メインレースは平場のレースに比べて売上が高いです。

シンプルに参加人数(購入者)が多いのと、馬券購入者の購入単価が上昇します。

午前中の未勝利戦と重賞レースは2倍近く、G1レースにもなれば3倍以上も売上に差があります。

※重賞レースイメージ

※未勝利戦のイメージ

これは私の勝手なイメージですが、重賞レースは沢山の人が釣り糸を垂らして獲物を狙っているイメージ

未勝利戦は釣りが本当に好きな人が早朝からのんびりと釣り糸を垂らしているようなイメージ

同じ池の中(競馬場)なら人が少ない方が良く釣れそうな感覚があるのは私だけでしょうか?

特にメインレースはプロやSNSの猛者など馬券力の高い人や影響力の強い人が必ず予想しています。

現代は情報社会で、研ぎ澄まされた考察が手軽に誰でも手に入る時代

掲示板を見れば前走の敗因、厩舎の勝負度合いなど雰囲気は掴めますし、

追いきりの見方がわからない人でも追いきり専門でやられている予想家は溢れるほどいますし、

レース直前にはパドック解説してくれる親切な方も沢山います。

YouTubeでその週の重賞レースを検索すれば、どんな馬が注目なのかいくらでも出てくるでしょう。

前走や前々走のレース映像、去年の傾向など調べればいくらでも出てくるでしょう。

これって競馬ど素人の初心者でも、その道何十年の人の考察が簡単に手に入る時代を意味しています。

 

シンプルに、「参加している購入者のレベルが高い」のです。

 

もしくは簡単に予想力が上昇するとでも言いましょうか。

それでは平場のレースはどうですか?

掲示板の投稿数はオープン馬に比べ10分の1程度の情報量、

未勝利戦までカバーしている追い切り情報や、過去のレース映像も基本的には有料が多いと思います。

YouTubeで○月○日、未勝利戦で調べて参考にできそうな情報は出てきますでしょうか?

ほとんど出て来ないでしょう。

重賞戦に比べて圧倒的に情報不足(情報量の減少)なんです。

シンプルに、「参加している購入者のレベルが低い」のです。

もしくは質の良い情報を仕入れにくいとでも言いましょうか。

情報量が少ないと何がオッズに影響を与えるかは先に説明した通り

競馬新聞を見れば簡単、3着以内の馬は4着以下の馬に比べて目立つ色で配色されていますし、

上がり最速だった馬、レコードで走った馬、前走タイム差など数字が沢山並んでいます。

他にも、高額馬がデビュー戦から売れ、調教で好タイム馬が売れ、厩舎コメントが強い馬が売れます。

重賞レースに比べて購入者の情報源が弱く、数字に頼りやすくなるのです。

これが95%が見る負け組の景色そのもの

圧倒的に平場のレースは重賞レースに比べて勝ちやすいと思います。

私は有料予想は一切しませんので重賞レースを的中させなきゃいけない使命感がゼロです。

しかし周りの予想家は週末の重賞レースを的中させることに命を掛けています。

それは多くの競馬ファンが週末の優良な考察を望んでいるからです。

当ブログの説明にも書いてありますが、平場のレースは5万円10万円と平気で購入しますが

メインレースの場合は基本的に3~5千円程度、G1では多くても1万円程度です。

これは週中の考察の答え合わせとレース傾向のズレを確認する意味でも基本は少額で単複で購入します。

最初に説明した通り、競馬は「マイナスサムゲーム」です。

お金の取り合いということを忘れては行けません。

自分が一生懸命働いて稼いだ大金を投資するならば、より勝てる可能性が高い土俵で勝負する。

ただそれだけのことです。

毎週勝負は平場のレースのみ、メインレースはほぼ観戦料程度の馬券購入

1つの映画を見るような気持ちでメインレースを見ていると視野も広がりますし、

騎手に対する文句もほとんど出ません。

とにかく平場のレースは重賞レースに比べて狙い馬がバレにくいので、過去のレース映像など見れる人は平場勝負おすすめです。

 

買い方の重要性

 

単勝、複勝、馬連、馬単、三連複、三連単など様々な買い方がありますが、同じ意味合いになる馬券(同じ的中率)の買い方は多く存在します。

普段何となく馬券を購入されている方にはピンと来ないかもしれません。

 

例えば、

単勝と同じ的中率
馬単1着固定総流し、三連単1着固定総流し

複勝と同じ的中率
ワイド1頭軸総流し、三連複1頭軸総流し、三連単マルチ1頭軸総流し

馬連と同じ的中率
馬単マルチ

馬単と同じ的中率
三連単1着2着固定総流しなど

 

最近ではフォーメーションなど複雑な配置も可能ですので同じ意味合い(同じ的中率)に変換する事は大体の場合可能になります。
しかし、的中率は同じでも払戻金額は全然違ってきます。

先週の日曜日中山2Rを題材に説明しようと思います。

※過去に書いたコラムを引用しているので、この記事にまとめている時期と相違があります、ご了承ください。

 

このレースは1番人気の14番が勝利しました。
例えばこれを上記のように同じ意味合いを持たせた単勝と馬単で比較してみます。

・単勝1点
・馬単総流し15点(16頭立て)

この場合、投資金額を同じにすると

・単勝14番1500円
・馬単14番1着固定総流し各100円 合計1500円

単勝的中時の払戻=1500円×1.7=2550円
同じ的中率なら馬単はこの単勝の払戻を超え無ければいけません。

 

馬単オッズ

 

しかしどうでしょうか、単勝と比較した場合に損をする25.5倍以下の配当が5個もあります。

25.5倍以上の配当になるには、2着に7番人気以下の馬が好走しなければなりません。

ここでJRA全体の人気別好走率を見てみましょう。(画像はumameshi.comさん参照)

 

 

7番人気以下の馬が連対する場合、上記の数字を見ると、非常に難しい事なのが良く分かると思います。

実際にこのレースは、2着に16番が入り馬単の払戻は690円でした。
これを単勝と比較すると馬単を4点以内で的中した場合に単勝を上回る事ができます。

これは単勝を1つサンプルに説明しましたが、ワイドや三連複、三連単など全ての馬券で考え方は同じです。

このワイドを3点で買う場合と複勝1点で買う場合に、どちらが有利なのか、少し噛み砕いて有利になる馬券、または不利になる馬券をしっかりと見極める必要性があります。

金額が大きくなればなるほど、1年間トータルで比較した場合などに非常に大きな金額差が生まれる部分なので、他の馬券と天秤に掛けるクセをつけてください。

人間の心理をついたオッズのマジック
購入する馬券を細かく見ていくと、JRAのオッズのマジックによって、いかにハズレ馬券に誘導されているかよく分かります。

先週の日曜日中京10R雅ステークスを例に説明したいと思います。

 

 

例えば上記のレースを下記で予想したとします。

◎14番マリオマッハー
◯1番テンザワールド
▲2番メイショウダジン
☆6番タイガーインディ
△4番、12番、15番

買い目
馬単◎-◯▲☆△ 各1000円 計6000円
三連複◎-◯▲☆△ 各500円 計7500円

一般的によく見る光景です。
本命の◎マリオマッハーからの流し馬券
オッズが割れていて単系の配当が跳ねやすいので馬単で勝負、三連複で保険を掛ける形

 

結果

 

馬単 25.9倍×1000円=25900円的中
三連複 42.3倍×500円=21150円的中

これを◎の単複に直した場合
馬単に使った6000円を◎単勝6000円
三連複に使った7500円を◎の複勝7500円

単勝4.1倍×6000円=24600円的中
複勝1.7倍×7500円=12750円的中

 

馬単は2着に指定した馬が入らなければ紙クズです、単勝は2着にどんな馬が入っても的中します。

三連複は1〜3着全ての馬を当てなければ紙クズです、複勝は選んだ馬1頭が入れば他がどんな馬でも的中します。

この払戻の金額差を貴方はどう感じますか?

オッズが割れている(配当が優遇される馬単の馬券を的中している)
1番人気が勝っている(複勝の配当が安くなる)

これだけ単複にとって不利な条件が揃っているにも関わらずその差額は微々たるものです。

もし1番人気が飛んでいた場合の複勝配当などを考えるとその差額は更に縮まります。

 

16頭立の組み合わせ的中率一覧

・単勝 1/16 6.25%
・複勝 3/16 18.75%
・馬連 1/120 0.83%
・馬単 1/240 0.42%
・ワイド 3/120 2.50%
・枠連 1/36 2.78%
・三連複 1/560 0.18%
・三連単 1/3360 0.03%

 

これだけ自分で外れやすい馬券種にリスクを転換した割に、その払戻の差額を見ると利口な選択とは言えません。
少なくとも的中率が倍以上違うのに払戻は数%しか上がりません。

これを天秤に掛けるとしたら
一方は継続的に払戻を受ける事ができ、一方は完璧に的中した場合のみ払戻を少し多くもらえる

年間トータルで見るとその的中率と差額がどちらに微笑むかは圧倒的に前者なんです。

微々たる金額差を取りに行く大多数の人が予定にない1頭の激走によって払戻の受けれない紙クズを手にするのです。

単勝複勝って儲からないイメージが非常に強いと思います。

◎を打ったその馬が強いと思ったのになぜ買えないのか?

それは配当金の安さです。

払戻確定後の三連単などのインパクトのある配当や、こんなにガチガチな銀行レースじゃ三連単じゃないと全然つかない、などの勝手なイメージで自ら馬券が外れやすい馬券種へと転換されていくのです。

リスクと回収を天秤にかけたとき、JRAのオッズによりほとんどの人がリスク側に向きます。

馬券種別控除率一覧

単勝 20%
複勝 20%
枠連 22.5%
馬連 22.5%
ワイド 22.5%
馬単 25%
3連複 25%
3連単 27.5%
WIN5 30%

JRAの取り分が低ければ低いほど長期的に見て勝ちやすいので単勝、複勝は最も勝ちやすい馬券種である事は客観的に見てもわかります。

 

競馬にかかる税金とは

 

競馬の払い戻し金は「一時所得」となり、1年間で認められている特別控除の50万円を超える利益があった場合

原則として確定申告が必要になってきます。

2017年に一時所得ではなく雑所得として認められたケースもありますが、

これは超レアケースで、この判決に到るまで相当な時間が掛かりましたし最後に逆転判決が出るまでは一切認められていませんでした。

一応国税庁のホームページから引用すると

競馬の馬券の払戻金の所得区分については、馬券購入の期間、回数、頻度その他の態様、利益発生の規模、期間その他の状況等の事情を総合考慮して区分されます。
具体的には、馬券を自動的に購入するソフトウエアを使用して定めた独自の条件設定と計算式に基づき、又は予想の確度の高低と予想が的中した際の配当率の大小の組合せにより定めた購入パターンに従って、偶然性の影響を減殺するために、年間を通じてほぼ全てのレースで馬券を購入するなど、年間を通じての収支で利益が得られるように工夫しながら多数の馬券を購入し続けることにより、年間を通じての収支で多額の利益を上げ、これらの事実により、回収率が馬券の当該購入行為の期間総体として100%を超えるように馬券を購入し続けてきたことが客観的に明らかな場合は、雑所得に該当すると考えます。
なお、上記に該当しないいわゆる一般の競馬愛好家の方につきましては、従来どおり一時所得に該当し、外れ馬券の購入費用は必要経費として控除できませんのでご注意ください。

上記をわかりやすくまとめると

 

・馬券を自動購入できるソフトウェアを用いている

・偶然性の影響を減殺するために年間通じてほぼ全レースの馬券を購入している

・偶然性の影響を減殺するために多数の馬券(馬券種)を購入し続けている

・購入し続けることで回収率100%を必ず超える仕組みが客観的に明らかである

 

必ず回収率が100%以上になる仕組みを客観的に証明でき、尚且つ全レースを自動購入し、馬券種もほぼ全てを購入している。

個人的な感想ですが、上記を見て「ほぼ不可能」だなと思いました。

このことからシンプルに競馬は雑所得ではなく一時所得で申告が必要である。と言えます。

 

一時所得の計算方法

年間回収金額-必要経費-50万円(控除)×1/2=所得金額

例:(1000万円投資の回収率120%の場合)

1200万円-1000万円-50万円×1/2=75万円

この75万円に対して課税されます。

課税金額は38200円(その他控除などによって変わりますがあくまでも目安)

所得に掛かる税率は以下のサイトを参考に計算↓

https://keisan.casio.jp/exec/system/1433300854

注意しなければならないのが、必要経費にハズレ馬券を含まないという点です。

上記のように1000万円まるまる経費になるパターンはほぼ無いです。

正確に言うと的中した買い目のみが必要経費として認められます。

わかりやすく説明すると

 

単勝1点100万円購入→的中(3.0倍)→300万円の払い戻し

的中組数→単勝100万円の1点100万円が必要経費

三連単BOX各100円100万円分購入→(30000倍的中)→300万円の払い戻し

的中組数→三連単BOXの内訳の1組100円100円が必要経費

 

同じ払戻金でも必要経費の差が99万900円も差があるんです。

ここから先は、あくまでもわかりやすいように極端な例で説明します。

 

プロ馬券師A 回収率110%(主な馬券種 3連単BOX各100円)

プロ馬券師B 回収率105%(主な馬券種 複勝1点買い各1万円)

 

ここに2人のプロ馬券師がいます。

どちらも年間回収率100%超えと素晴らしい成績、控除率を70%で計算すると一般の競馬ファンよりも40%多く払い戻しを受けている猛者です。

しかし買い方が少し違いますね、この買い方がどれだけ重要なことか説明します。

JRAの年間レース数は約3400レースあります。

上記2名のプロ馬券師は1レース同じ上限1万円で購入し、全て的中したとします。

 

Aは回収率110%ですから1万円×3400R=110%=3740万円の馬券利益

Bは回収率105%ですから1万円×3400R=105%=3570万円の馬券利益

Aは3400R×各100円(的中組み合わせ)=34万円が必要経費

Bは3400R×各1万円(的中組み合わせ)=3400万円が必要経費

 

一時所得の計算式

年間回収金額-必要経費-50万円(控除)×1/2=所得金額

Aの所得

3740万円-34万円-50万円×1/2=所得額1828万円
所得税の支払い金額 約461万円(あくまでも目安)

Bの所得

3570万円-3400万円-50万円×1/2=所得額60万円
所得税の支払い金額 約3万円(あくまでも目安)

 

税金を考慮した最終的な馬券収支

A 馬券収支+340万円 税金支払461万円
 手元残りマイナス121万円

B 馬券収支+170万円 税金支払3万円
 手元残りプラス167万円

 

あくまでも分かりやすいように極端な例で例えましたが、

必要経費が違うだけで税率が大きく変わりますから回収率で上回っていたAは馬券で勝っているのに税金を支払ったらマイナスです。

これ、実際本当にそうなるので現実は非常に残酷です。

理不尽だと思うでしょうが、これが現在の競馬の課税ルールになります。

ちなみに私は年間収支プラス50万円も行った事ないから関係ない、そう思った方いると思います。

残念ながらプラスでもマイナスでも年間の払戻金額の合計が50万円を超ええていれば、ほぼ確定で納税対象者です。

月額に直すと4万円弱、一週間に直すと1万円弱の払戻を合計で受けていた場合、たとえ収支がプラスで無くとも確定申告が必要となります。

これ、ほとんどの競馬ファンに該当すると思うんですよね、本当に理不尽だと思います。

 

少点数で馬券を当てる意味

 

このブログを開設当初から見ている人、SNSでの私の買い方を見ている人ならもう分かると思いますが、

私は「点数が少なければ少ないほど良い馬券」と考えています。

上記で説明したように、買い方1つで年間回収率が100%を超えていてもプラマイゼロどころかマイナス数百万円という税金がのしかかります。

良く目にする有名SNS予想家の「三連単マルチ」

私はこんな馬券ほど自分の首を絞めている馬券はないと思っています。

例えば

三連単マルチ2頭軸流し
A.B-CDEFGH 各2000円
36点 72000円

上記馬券を買うなら

三連複2頭軸流し
A.B-CDEFGH 各12000円
6点 72000円

私なら合計投資金額が同じである3連複の馬券で三連単よりも各点数6倍の金額で購入します。

極論はA.Bが馬券にならなければこの馬券は的中しないので

A.Bのワイド1点買いが最も必要経費を抑えることが出来ます。

高額的中画像をSNSで上げているほとんどの人が「三連単マルチ」

恐らく馬券で確定申告などしたこともない、もしくは年間トータルすると確定申告が必要だなと思うほど儲かっていない人がほとんどだと思います。

もちろん全員がそうだ、とは言いませんが、しっかりと毎年確定申告をしている、しなければいけないとう頭なら

私は三連単マルチ、WIN5などといった控除率も高く税率も高く何一つメリットがない馬券で勝負しようなどと思わないのです。

三連単じゃないと配当が安い?

断言しますがそれは気のせいです。

この記事を書いているのが、ちょうどG1シーズンが落ち着いた安田記念が終了した翌日に書いています。

※過去に書いたコラムを引用しているので、この記事にまとめている時期と相違があります、ご了承ください。

私が大好きな競馬系YouTuberにニートボクロチキンさんが安田記念を完璧に的中させていたので、そちらを使って説明したいと思います。

先程説明したように、投資金額も的中率も同じにした場合

三連単マルチ

17.13-7.8.9 各2000円=36000円

三連複2頭軸

17.13-7.8.9 各12000円=36000円

三連単641.4倍×2000円=1282800円

三連複118.1倍×12000円=1417200円

三連単マルチの差額約-14万円

必要経費でも損をし払戻金でも三連複より損している

メリットゼロの馬券とはこのこと

注目して欲しいのが

4番人気→2番人気→8番人気

しっかりと人気逆転決着になっているのに三連複の方が利益が出ています。

馬連と馬単はしっかりとその差が出ていて

人気薄が人気馬を負かしたメリット(馬連よりも2.15倍)としっかり出ています。

近年ではマルチ買い=なんか配当付きそうなイメージが定着していますが

ここまで説明したきたように三連単マルチと三連複の必要経費の差は6倍、なのに払戻が逆転するケースが非常に少ない。

買い方のコラムでも説明したように本当にその馬券にメリットがあるのか、噛み砕いて考える癖を皆さんにつけて欲しいと思います。

たまたま安田記念を題材に説明しましたが、JRAの年間重賞レースは130を超えます。

これを年間で繰り返していたら必要経費でも配当でも数百万円単位で損をすることは改めて説明しなくても十分伝わったと思います。

※ニートボクロチキンさんが嫌いな訳でも否定している訳でもありません、毎週動画を観るほど大好きですし、しっかり毎回単複馬券も買われているお手本のような方々です。今回たまたま説明する例として使わせていただきました。

 

単勝複勝のススメ

 

下記は当ブログのメインコンテンツとも言える激走ランク、次走注目馬の2022年6月現在の馬券収支です。

基本的には毎週無料メルマガで配信される次走注目馬を単複購入しているだけです。

買い目の内訳を見てみると

 

 

これ分かりますか?

馬券が全て1点買いなので、的中した時点で購入金額=必要経費100%計上できるのです。

これが3連単で全て勝負していたら、年間110%程度の収支なら税金を支払っても利益は間違いなく残りません。

3連単マルチの高額的中馬券をバシバシSNSにあげている人は、自分は必要経費を計算せず確定申告も毎年無申告ですと自己紹介しているようなもの

何故、単勝、複勝が良いのか前回の買い方のコラムでも書いたように競馬は払い戻しを受けなければ必要経費として計上できないからです。

昔から再現性の無い馬券は全く興味がないと言い続けてきました。

競馬で夢を見なければ、特大万馬券を当てなければ意味がない、ロマンがない。

そう言う人は一生税金払ってマイナス街道貫いてください。

私は競馬と真剣に向き合い、決められたルールの中でどうやったら勝てるのか、考えた結果が単複勝負です。

もう的中率5%とかで回収率150%を狙う時代じゃないんですよ。

回収率が110%でも的中率をしっかりと保って必要な経費計上がしっかりとできないと、冗談抜きで破産します。

SNSで高額馬券に振り回される人は一生その道でもがくでしょう。

私には関係のない話だと思う人いるでしょう。

マイナンバーと銀行口座を連携させる未来もそのうちくるかもしれません。

JRAのPATにマイナンバー義務化になったらどうしますか?

発券機にマイナンバーカード通さないと馬券買えなくなったらどうしますか?

無知は有罪、知らなかったで逃げ切れる世の中じゃないので、今からでも全然良いです。

正しい知識を少しでも身につけ、理不尽な世界の中でどう競馬と向き合うか今一度考えるきっかけになれば幸いです。

 

実際の立ち回りについて

 

馬券を買っている方なら「一度は帯を取りたい」そう思う方は多いのではないでしょうか?

100万円の馬券を的中する人は、その1回の的中は確かに素晴らしく話題にもなりますが、

その前後は完全に無視されて評価されます。

100万円の配当に網を張り続けていた場合、1回の的中までに相当な金額が使われているでしょう。

そして的中した後も網を張り続けるでしょう。

これではせっかくの100万円の利益も、前後をしっかりと集計し上で書いたように全て確定申告したら…

手元に残るのは100万円では無いはずです。

あくまで私の考え方ではありますが「間接的に帯を取る」のが一番理想的だと思います。

1回の的中でロマンを求めるのではなく、着実に1万円、2万円を積み重ねて最終的に100万円を取り切る

それが私の帯の取り方です。(実際には帯封はありませんが手元に残らなきゃ意味がないので)

税金の部分で説明した通り経費計上の面でも圧倒的に有利だからです。

100万円の利益を残すとしたら1ヶ月4~5週として土日でプラス2万円程度の利益を12ヶ月続ければ100万円に届きます。

私はこの「土日で2万円のプラス収支」というのを1つのゴールにしています。

2万円の利益を獲得するにはどうすれば良いか?

それはゴールから逆算して組み立てることで一気に現実的になります。

現在この部分を書いているのは10月31日ですので、それまでの平場成績を御覧ください。

 

大勝ちもあまりありませんが、安定して収益を出せているのがわかります。

これは全てゴールから逆算し、ルールに従って馬券を購入しているからです。

基本的には1頭で2万円の利益が出れば一番楽なのでここを狙いに行きますが、なかなか難しい日もあります。

該当馬が多く、なおかつ前半ハズレてしまい結構ゴールを意識した立ち回りをしたのが4月4週目(4月23日~24日)

こちらを例にして説明したいと思います。

 

この日の激走ランクラインナップは土曜日5頭、日曜日1頭

全て時系列に並べます。

土曜日

東京5R◎ミラモンテ
阪神7R◎サンライズゴラッソ
阪神8R◎ゼンノミチザネ
阪神11R◎イズジョーノキセキ
東京12R◎フィールザワールド

日曜日

東京5R◎ワープスピード

 

推薦理由は無料掲載している激走ランクより下記
※クリックで画像拡大

実際の単勝オッズは下記
※クリックで画像拡大

 

日曜日の推薦馬が少ないので何とか土曜日で利確したいところ。

土曜日で利確しても日曜日で負ける可能性も考慮して日曜日の購入資金合わせて2万円+2万円(日曜分)=4万円の利益が最終的なゴール

4月の前半でほぼ利益が出ていますのでこの週は全て単勝で購入しています。

 

土曜日

購入スタート(全て単勝2万円想定)
東京5Rミラモンテ17.7倍購入

想定利益+157,000円→的中で終了
結果→ハズレ続行

阪神7Rサンライズゴラッソ2.0倍購入

想定利益→0円→的中続行
結果→的中続行
(合計投資40,000円-払戻計40,000円)

阪神8Rゼンノミチザネ4.2倍購入

想定利益→62,000円→的中で終了
結果→的中終了
(合計投資60,000円-払戻計122,000円)

阪神11Rイズジョーノキセキ見送り
東京12Rフィールザワールド見送り

62,000円終了

 

日曜日

購入スタート(全て単勝2万円想定)
東京5Rワープスピード2.3倍購入

ハズレの場合→目標達成終了
(62,000円-20,000円=42,000円)
的中の場合→目標達成終了
(62,000円+20,000円=82,000円)
結果→的中終了

 

ゴールから逆算して次回の購入金額は据え置きか、減額か増額か

次のレースは的中したら終了か続行か

次の日の該当馬は見送りか続行か

全てをゴールから逆算して計算します。

本来はもっと細かく、後半のレースの勝負度合いや回収見込みなど考慮して立ち回りますし、

月の前半なのか後半なのか、それまでの収支も合わせて押し引きしています。

ゴールに着地できずに土日負け越した1月8日~9日、2月19日~20日

土曜日負け越して日曜日の着地を意識してプラス転換させた日も沢山あります。

それ以外は基本的に1~2Rで全て目標を達成できるように1発目の購入というのはかなり意識しています。

マイナスでも土曜日の利益を確保しながらの日曜日とこれまでの収支(画像)を時系列に見れば立ち回りは少し伝わるかなと思います。

とにかく1日1日で利確を意識、土日トータルでの立ち回りをゴールから逆算し、それを毎月積み重ねて行きます。

しかしほとんどの方はどうでしょうか?

ゴールを意識せずに朝から馬券買っていませんか?

無差別に何か来そうだから、とりあえず3連複や3連単で万馬券が引っかかればいいかな的な考えで1日競馬していませんか?

儲かったから次のレースもやる、負けてるから3連単で勝負など、場当たり的な購入で気づけば今日もマイナス…

それは間違いなくゴールを意識していないからです。

競馬ライト層ならそれでもいいかもしれません、のんびりと1レース数千円で楽しむ。

私は全然否定しません。

しかし競馬で勝ちたいと心底思うのなら逆算してしっかりと考えて行動しなければ間違いなく勝てません。

人と同じ事をしていても95%が負ける世界、どれだけ人の逆に行けるか考えるのです。

毎週レース映像を繰り返し30時間以上観て細かい位置取り、掛かりや不利などチェックしてる人が何人いますか?

過去20年の出走した300頭以上の馬を1つ1つチェックしている人が何人いますか?

人がやらない事に必ず妙味があります。

長くなりましたが、どこか1つでも参考になる部分があれば嬉しく思います。

毎週配信している無料メルマガの激走ランクと鉄板ランクの詳細を置いておきます。

興味があれば読んでみてください。それではまた週末の予想記事で会いましょう!

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