皐月賞枠順確定
1枠1番 サンライズジパング
1枠2番 メイショウタバル
2枠3番 エコロヴァルツ
2枠4番 シリウスコルト
3枠5番 ミスタージーティー
3枠6番 アレグロブリランテ
4枠7番 ルカランフィースト
4枠8番 ジャンタルマンタル
5枠9番 アーバンシック
5枠10番 レガレイラ
6枠11番 ホウオウプロサンゲ
6枠12番 コスモキュランダ
7枠13番 ジャスティンミラノ
7枠14番 シンエンペラー
7枠15番 サンライズアース
8枠16番 ダノンデサイル
8枠17番 ビサンチンドリーム
8枠18番 ウォーターリヒト
今年の皐月賞の出走メンバー&枠順が確定しました。
逃げ馬は内に集まり、有力どころも無難な枠に入った印象です。
本日は本題に入る前に少し話をさせてください。(飛ばしてもらっても大丈夫です)
昏睡状態だった藤岡康太騎手が天国へ旅立った知らせが朝入ってきて、今日は無気力なままただ時間だけが過ぎていった1日でした。
兄である藤岡佑介騎手のメッセージを見て、市川海老蔵さんの奥さんである小林麻央さんを思い出しました。
(※小林麻央さんオフィシャルブログより引用)
人の死は、病気であるかにかかわらず、
いつ訪れるか分かりません。
例えば、私が今死んだら、
人はどう思うでしょうか。
「まだ34歳の若さで、可哀想に」
「小さな子供を残して、可哀想に」
でしょうか??
私は、そんなふうには思われたくありません。
なぜなら、病気になったことが
私の人生を代表する出来事ではないからです。
私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、家族に愛され、
愛した、色どり豊かな人生だからです。
藤岡康太騎手は2007年3月に騎手デビューし、同日初騎乗初勝利というJRAジョッキーの中でも数少ない偉業を成し遂げた騎手です。
NHKマイルCではジョーカプチーノと人馬共に初となるG1タイトルを手にし、最近ではナミュールの急遽代打であったにも関わらずマイルCSを制覇
お手馬でなくとも調教ではドウデュースやマカヒキなど多くのG1馬に騎乗依頼、馬を育てることにも非常に定評があり、常に声が掛かっていたほど皆んなに愛され頼りにされていた存在でした。
今は悲しいかもですが、この落馬事故が藤岡康太騎手を代表する出来事ではなく、騎手という職業に全力で向き合い、素晴らしい家族、兄弟、仲間や関係者に囲まれながら最後の最後まで全うした素晴らしい人生だったと言うことです。
藤岡佑介騎手のメッセージにも「大好きな騎手という仕事を最後の瞬間までできたこと、すごく幸せだったと思う」、「悲しい出来事として残ってほしくない」、「騎手として輝いていた康太を忘れないでやって欲しい」とあります。
まだ若くて可哀想に…、子供も産まれたばかりなのに…、最初はやっぱり自分と同世代だったので感情移入してしまいマイナスなことばかり考えてしまいました。
けれどこのメッセージを読んで、競馬ファン全体が重たい雰囲気でいるよりも、普段と変わらず全力で競馬を楽しむことが天国にいる藤岡康太騎手が一番望んでいることかなと思いました。
今週も変わらず藤岡佑介騎手は騎乗します。
一番辛い立場であるのにも関わらず、騎手という仕事に全力で向き合っています。
いつまでも下を向かずに、そして藤岡康太騎手という素晴らしいジョッキーを忘れずに競馬ファンは前を向くだけだなと。
人馬無事にレースが終わる素晴らしさ、当たり前に感謝することを忘れずに、気持ち切り替えて今週末の競馬に挑みたいと思います。
枠順別成績
過去20年
1枠 3-2-2-32 7.7%/12.8%/17.9%
2枠 1-3-2-34 2.5%/10.0%/15.0%
3枠 2-1-2-35 5.0%/7.5%/12.5%
4枠 3-3-3-31 7.5%/15.0%/22.5%
5枠 0-3-3-34 0.0%/7.5%/15.0%
6枠 3-0-4-33 7.5%/7.5%/17.5%
7枠 5-4-1-47 8.8%/15.8%/17.5%
8枠 3-4-3-47 5.3%/12.3%/17.5%
皆さんは皐月賞に対してどんなイメージがありますでしょうか?
やはり中山2000mと言う事で短い直線、内枠が有利な雰囲気は感じているかなと思います。
どうでしょうか、極端に凹んでいる枠もなく複勝率で見れば全枠10%以上あり割とフラットかなという結果です。
桜花賞の時も触れましたが、枠順を考える上で私が一番重要視していることは「人気のない馬の枠順成績」です。
内枠有利と言われるなら下位人気(ここでは1~3番人気を除いた馬とします)と言われる上位と力差のある馬が、枠の恩恵を受けて上位に食い込む必要があります。
当たり前に当日人気馬が集中して同じ枠に連続して入った場合、その枠の成績が上がって当然だからです。
過去20年(1~3人気除く)
1枠 0-2-1-25 0.0%/7.1%/10.7%
2枠 0-1-1-31 0.0%/3.0%/6.1%
3枠 2-0-0-30 6.3%/6.3%/6.3%
4枠 1-2-2-27 3.1%/9.4%/15.6%
5枠 0-2-2-32 0.0%/5.6%/11.1%
6枠 2-0-1-32 5.7%/5.7%/8.6%
7枠 3-3-1-44 5.9%/11.8%/13.7%
8枠 2-1-2-41 4.3%/6.5%/10.9%
全体の成績と比較すると1~2枠の成績が格段に落ちているなと言う印象
逆に7~8枠はそこまで影響なく、むしろ外が有利なんじゃないかと思えるほどです。
当日4番人気以下かつ1~2枠に入った馬は過去20年で1頭も勝てていないあたりを見ると枠の恩恵があって好走している理由とは少し違うかなと。
ちなみに今年レガレイラが5枠に入りましたが、未だに1着馬が出ておらず話題になっていました。
これまで当日1~3番人気以内に支持された5枠の馬は
2015年6着サトノクラウン
2012年2着ワールドエース
2008年3着マイネルチャールズ
2008年6着ブラックシェル
他と比べて圧倒的に人気馬が少なく単純に母数が少ないのが原因だと思います。
1~3番人気以内の馬が5枠に入ったら好走率50%って凄く良い数字なのでレガレイラの単勝買おうと思っている人は断言しますが「全く気にする必要ない」です。
自信持って単勝握ってよいと思います。
枠が原因で勝てない根拠が不明確すぎて流石にサイコロ振っただけの数字です、勝ち馬が出ていないことは気にしなくても全然大丈夫。
枠順からの狙い目
1枠~6枠(全体成績)
12-12-16-199 5.0%/10.0%/16.7%
単勝回収率44% 複勝回収率67%
7~8枠(全体成績)
8-8-4-94 7.0%/14.0%/17.5%
単勝回収率93% 複勝回収率63%
やっぱり個人的には外枠で嫌われるくらいならむしろ外の方が注目したいかなと思います。
世間が内有利のイメージがあるならば、馬券的にギャップ差があるので単勝回収率も全馬ベタ買いでいい数字が出ています。
更に好走率全体で見ても全ての数字で外が優勢です。
1枠~6枠(全体成績)
5-7-7-177 2.6%/6.1%/9.7%
単勝回収率40% 複勝回収率64%
7~8枠(全体成績)
5-4-3-85 5.2%/9.3%/12.4%
単勝回収率99% 複勝回収率60%
当日1~3番人気を除いてもその比率は変わりません。
むしろ単勝回収率は99%まで跳ね上がります。
7~8枠から好走した馬
2着 タスティエーラ
1着 ジオグリフ
2着 イクイノックス
2着 タイトルホルダー
3着 ガロアクリーク
2着 サンリヴァル
1着 ディーマジェスティ
2着 トゥザワールド
3着 ウインフルブルーム
2着 エピファネイア
1着 ゴールドシップ
1着 ヴィクトワールピサ
2着 ヒルノダムール
1着 アンライバルド
3着 セイウンワンダー
1着 ヴィクトリー
1着 ディープインパクト
3着 アドマイヤジャパン
1着 ダイワメジャー
2着 コスモバルク
2桁人気を含む上記20頭になります。
平均して1年に1頭走っていると考えるとやはり外優勢かなと個人的には思います。
(あからさまではないが内か外かどちらが有利かと聞かれたらレベルですが)
上記20頭のボーダーを探していきます。
・前走3着以内かつ着差0.2秒差以内(17/20)
・前走上がり3位以内(14/20)
・前走1~2人気以内(13/20)
非常に甘いボーダーですが基本は上記3ポイント
1つ1つ見ていきましょう。
・前走3着以内かつ着差0.2秒差以内(17/20)
1つ目の例外馬は3頭
サンリヴァル 中山OP戦1着
エピファネイア 前走弥生賞1人気0.1秒差
セイウンワンダー 中山G1優勝馬
特にコース実績が目立っていました。
エピファネイアは流石に前走着差0.1秒差は好走馬とかなり差がなく1番人気だったこともあり許容範囲かなと思います。
・前走上がり3位以内(14/20)
2つ目の例外馬は6頭
ファントムシーフ 4角2番手
タイトルホルダー 4角1番手
サンリヴァル 4角1番手
エピファネイア 4角2番手
セイウンワンダー 4角3番手
ダイワメジャー 4角2番手
綺麗に全馬が前走4角3番手以内となっています。
4角4番手以下で上がり上位を使えていない馬は過去20年全て馬券外です。
・前走1~2人気以内(13/20)
3つ目の例外馬は7頭
タスティエーラ 中山重賞1着
タイトルホルダー 中山重賞1着
ガロアクリーク 中山重賞1着
サンリヴァル 中山OP1着(上がり最速)
アドマイヤジャパン 中山重賞1着
ダイワメジャー 中山重賞3着(0.2秒差)
ほぼ全馬に中山重賞実績あり。
サンリヴァルは中山OP戦を上がり最速で1着、ダイワメジャーは中山重賞3着ではありましたが着差はわずかでしたし、何よりダートからの転向馬でそもそも芝の実績がほとんど無い馬でした。
今年の該当馬
7枠13番 ジャスティンミラノ
7枠14番 シンエンペラー
7枠15番 サンライズアース
8枠16番 ダノンデサイル
8枠17番 ビサンチンドリーム
8枠18番 ウォーターリヒト
上記6頭を3ポイントに当てはめていきましょう。
A 前走3着以内かつ着差0.2秒差以内
B 前走上がり3位以内
C 前走1~2人気以内
ジャスティンミラノ AB
シンエンペラー AB
サンライズアース AB
ダノンデサイル AB
ビサンチンドリーム ABC
ウォーターリヒト
完全なクリア馬はビザンチンドリーム1頭のみ。
Cの例外馬を見ていきましょう。
上で説明したように中山重賞実績は必須となっております。
ジャスティンミラノ なし
シンエンペラー ホープフルS連対
サンライズアース なし
ダノンデサイル 京成杯1着
上記2頭が復活
まとめ
本日は枠順別データを見てきましたが、外枠が狙い目で今年注目したい馬は…
シンエンペラー
ビザンチンドリーム
ダノンザテイル
上記3頭
ちなみにですが、3項目クリア馬で好走した馬の年号を並べてみると…
過去10年
2023年2着 タスティエーラ
2022年1着 ジオグリフ
2022年2着 イクイノックス
2021年2着 タイトルホルダー
2020年3着 ガロアクリーク
2019年好走馬なし(該当馬なし)
2018年2着 サンリヴァル
2017年好走馬なし(該当馬1頭)
2016年1着 ディーマジェスティ
2015年好走馬なし(該当馬なし)
2014年2着 トゥザワールド
2014年3着 ウインフルブルーム
2013年2着 エピファネイア
複数該当馬がいた場合、どれか必ず好走馬が出ているのでチャンスは多いと思います。
結論としては枠順で有利不利はそこまでないので好きな馬を枠順が理由で評価を下げる必要は無いと言う事です。
木曜日限定記事
さて、本日最後になりますが枠順も確定したことで出走頭数に関するデータを紹介
過去10年、皐月賞は全てフルゲート18頭立てで開催されてきましたが
・前走OP戦1番人気or0.3秒差以内
・過去に○○に出走
上記2項目を満たさずに好走した馬は8頭しかいません。
2023年ソールオリエンス
2021年エフフォーリア
2020年コントレイル
2019年サートゥルナーリア
2016年マカヒキ
2016年サトノダイヤモンド
2015年リアルスティール
2014年トゥザワールド
超豪華メンバーですね…
それもそのはず、上記例外8頭は全て「当日1~3番人気以内だった馬」です。
言葉の裏返しですが、逆に当日4番人気以下の馬は100%上記条件をクリアしていた馬で構成されています。
今回データクリアだった馬にも条件未達の馬が含まれていますし、気になる馬を削る1つのきっかけになるかもしれないので要チェックです。
超重要なのにあまり重要視されていないポイントである○○出走経験、次回更新までブログランキングへ公開しておきます。