注目馬
キタノエクスプレス
本来は芝路線を想定していたが脚元の関係でデビューからダートでの出走になってしまった馬、ダートで走った半数以上のレースが3ヶ月以上の休み明け、ここまで相当ケアしながら使って来た様子が伺える。
ようやく本格的に芝で使えるようになった5走前は初めての芝で前半の追走に苦労しており、4角11番手と後方からのポジション
直線はインを上手く立ち回った馬に先着されたが、ゴール板通過後は突き抜けていたように負けて強い内容だった。
掲示板に載った馬の中で4角10番手以下はこの馬1頭だけ、8ヶ月の休み明けで+18キロだった事や、初芝で追走に苦労していた点を加味すれば非常に良い内容である。
続く4走前の条件戦も上がり最速で先に抜け出したグランテストを追い詰めるも最後は捕まえられず敗退、こちらもゴール板通過後は差し切っており惜しいレースだった。
3走前は開幕週のイン前が超強い阪神開催でまたしても上がり最速で追い詰めるが、逃げたウォータールグランが止まらずに3戦連続の2着に敗退
展開にもバイアスにも恵まれず歯痒いレースが続いたが、ようやく2走前の芝転向4戦目で芝初勝利を決めた。
最も評価したいのが前走のバーデンBC、内枠スタートから直後に躓いてしまい1200m戦の大事な先行争いで前半のポジション取りは決してスムーズでは無かった。
前半は32.4秒のハイラップ、これを躓いて後方になってから馬なり追走で瞬時に5番手付近にポジションを上げれる余力、4角出口は前から抑えきれない手応えで4角3番手をキープ
前に行った馬が直線全滅の中、この馬は垂れるどころか突き離す強さ、勝ち時計1.07.0秒(RT)は2005年にシルキーラグーンが記録したコースレコードを19年振りに更新する勢いだった。
先週の小倉記念(中京開催)がレコード決着だったように開催が進んでいない今回もグレイトゲイナー、レッドヒルシューズなど前に行きたい馬もいる中でのスプリント戦、当然速い時計の決着が見込まれる。
元々ダートを使っていた馬がレコードタイの時計勝負を決してスムーズではない中で完勝した前走は、今回のCBC賞に向けて非常に評価出来る内容だった。
陣営のコメントからも馬運車が苦手で前走は-14キロと大幅に馬体を減らし決してベストな状態で無かった様子、その中で前走のハイパフォーマンスを見る限り輸送の無い今回は更に上積みを期待できる。
1番人気想定のアグリと比較しても斤量差3.5キロ、枠順も天と地の差があるので逆転出来る可能性は十分秘めていると感じる。
しかし1つだけ懸念点があるとすれば、決着タイムやレース内容を見ても優秀ではあるが、出走メンバーや、勝ち負けをした相手を見ると格下感が否めない。
3走前出馬表→前走馬券内は1頭だけ(他9頭は馬券外だった馬)
1着ウォータールグラン(次走18着)
2着キタノエクスプレス
2走前出馬表→前走馬券内は2頭だけ(他12頭は馬券外だった馬)
1着キタノエクスプレス
2着オックスリップ(次走15着)
前走出馬表→前走中央馬券内は2頭だけ(他12頭は中央馬券外だった馬)
1着キタノエクスプレス
2着エコロレジーナ(次走8着)
出走メンバーに強力な馬もおらず、基本的に惨敗組が集まるレースで勝ち負けして来ており、戦った相手も次走が大敗続きとなると、いきなりの初重賞挑戦で1番人気は若干の不安あり。
◎人気ブログランキングへ掲載中
(クリック↑リンク先のブログランキング紹介文に掲載しています)
前走は長い休み明けもあり大幅に馬体増、更には不利な大外枠もありスタートから終始外を回される展開もあって大敗
このレースは状態面や展開、進路取りなど全て度外視でも問題なく、叩かれて上積みが期待できる今回は良いオッズ妙味を上げるスパイスに。
2走前は内枠から立ち回りの上手さを活かしてインから上がり最速で好走、正直出走メンバー的にはそこまでレベルの高いものでは無かったが下が若干緩い馬場でも脚を使えた点は評価できる。
3走前は着順こそ負けているが、レース内容を観ると枠なりに外を回されて直線もスタミナを消耗しながら画面一杯に伸びてきている。
周りはハナ差、アタマ差で5頭並んでおり大敗も気にする内容ではない。
4走前は4角3番手以内が全て残る展開を後方から立ち回りを活かして差し切っており、このクラスにしてはかなり速い時計なのも評価できる。
メンバー中の持ち時計も上位だし、これまで重賞で負けたレースが7~8枠で大外に振られたレースばかりなので内枠を引いた今回は詰まり覚悟でイン突きを期待したいところ。
今回は出走メンバーを見てもオッズを見ても横一線で、ちょっとした事で着順が一気に入れ替わる難しい1戦なので馬券は寄付レベルの超少額で様子を見たいと思います。