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上がり3ハロン3位以内率100%で桜花賞を好走した馬一覧
2023年
リバティアイランド
2022年
なし
2021年
なし
2020年
デアリングタクト
2019年
シゲルピンクダイヤ
クロノジェネシス
2018年
アーモンドアイ
ラッキーライラック
2017年
リスグラシュー
ソウルスターリング
2016年
ジュエラー
シンハライト
アットザシーサイド
2015年
なし
2014年
ハープスター
レッドリヴェール
2013年
レッドオーヴァル
2012年
ヴィルシーナ
2011年
マルセリーナ
トレンドハンター
2010年
なし
2009年
ブエナビスタ
レッドディザイア
2008年
なし
2007年
ダイワスカーレット
ウオッカ
2006年
キストゥヘヴン
アドマイヤキッス
2005年
なし
2004年
ヤマニンシュクル
過去20年好走馬60頭中24頭が、ここまで出走した全てのレースで上がり3ハロン3位以内を記録していた馬です。
毎年のように好走馬が出ていた記録なのですが、直近はそもそもの該当馬が少なかったこともあって途切れたりもしていますが、個人的に阪神1600mの外回り戦で一番重要な要素は「上がり」だと思っているので、ここに注目して考察していきたいと思います。
該当馬の前走と過去
2023年
リバティアイランド
前走 上がり3位でG1勝ち
過去 全レース上がり3位以内
2020年
デアリングタクト
前走 上がり最速でOP勝ち
2019年
シゲルピンクダイヤ
前走 上がり最速で重賞連対
クロノジェネシス
前走 上がり2位で重賞勝ち
過去 上がり最速でG1連対
2018年
アーモンドアイ
前走 上がり最速で重賞勝ち
ラッキーライラック
前走 上がり最速で重賞勝ち
2017年
リスグラシュー
前走 上がり3位で重賞3着
過去 上がり最速でG1連対
ソウルスターリング
前走 上がり2位で重賞勝ち
過去 上がり2位でG1勝ち
2016年
ジュエラー
前走 上がり最速で重賞連対
シンハライト
前走 上がり最速で重賞勝ち
アットザシーサイド
前走 上がり最速で重賞連対
2014年
ハープスター
前走 上がり最速で重賞勝ち
レッドリヴェール
前走 上がり3位でG1勝ち
過去 上がり最速で重賞勝ち
2013年
レッドオーヴァル
前走 上がり最速重賞7着
過去 全レース上がり最速
2012年
ヴィルシーナ
前走 上がり3位重賞勝ち
2011年
マルセリーナ
前走 上がり最速でOP勝ち
トレンドハンター
前走 上がり最速で重賞勝ち
2009年
ブエナビスタ
前走 上がり最速で重賞勝ち
レッドディザイア
前走 上がり最速でOP勝ち
2007年
ダイワスカーレット
前走 上がり3位重賞連対
過去 OP以上連対率100%(上がり3位以内率100%)
カタマチボタン
なし
2006年
キストゥヘヴン
前走 上がり2位で重賞勝ち
アドマイヤキッス
前走 上がり最速で重賞勝ち
2004年
ヤマニンシュクル
前走 上がり2位で重賞連対
過去 上がり3位でG1勝ち
上記で赤く記したのは、
前走上がり最速で重賞連対かOP勝ちの馬
実に13頭がこのパターンで好走しています。
残り11頭の内6頭がG1実績のあった馬オレンジの部分です。
G1でしっかり上がりを使って好走していたのが分かります。
残り5頭の内2頭が緑で塗った他とは違う例外要素のあった馬
2013年レッドオーヴァル 出走レース全て上がり最速
2007年ダイワスカーレット 4戦4連対OP以上連対率100%(上がり3位以内率100%)
100%系のデータを持ち合わせていた2頭です。
これらに当てはまらないのが残りの3頭
2012年ヴィルシーナ
2007年カタマチボタン
2006年キストゥヘヴン
全て10年以上前の該当馬になります。
ちなみにヴィルシーナとキストゥヘヴンは前走上がり3位以内で重賞優勝馬
実質なにも特記する部分がなかったのはカタマチボタンくらいです。
2007年はデータ該当馬のローブデコルテが上がり最速で突っ込んでくるも3着カタマチボタンにハナ差で4着に敗れておりデータ的には割り切って考えたいと思います。
ここまでをまとめると、
・前走上がり最速で重賞連対かOP勝ちの馬
・上がり3位以内でG1勝ちか最速で連対
・100%系データ持ち(例外条件)
後はかなり甘く見て前走上がり3位以内で重賞優勝
24頭中23頭がこの枠内に収まります。
今年の該当馬
早速今年のメンバーをみていきましょう。
・前走上がり最速で重賞連対かOP勝ちの馬
クイーンズウォーク
スウィープフィート
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
マスクオールウィン
・上がり3位以内でG1勝ちか最速で連対
アスコリピチェーノ
・100%系データ持ち
ボンドガール
今年はこの時点で昨年の倍の馬が該当しており非常に混戦です。
現時点で抽選対象外の馬は割愛しています。
少し気になるのはこれまでの24頭で前走最低人気はキストゥヘヴンの6番人気
そして全体の24頭を見ても前走は関西圏or東京コースで前走中山はキストゥヘヴン1頭のみ
この馬は出走したレース全て連対かつ上がり3位以内、前走は上がり2位で重賞勝ちを決めています。
比較をすると前走6番人気で馬券外も経験し、前走中山で勝ち切ることのできなかったマスクオールウィンは少し信頼度としては落ちるかなと感じます。
クイーンズウォーク
スウィープフィート
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
アスコリピチェーノ
ボンドガール
今年は上記6頭が注目馬
ボンドガールは抽選で出走が叶うか不明も、見えない力でなんだかんだ出走してきそうな気はしています。
月曜日限定記事
昨年はこの時点で該当馬が2頭しか残っていませんでしたが、今年は大混戦なので更に濃い注目データで絞っていきましょう。
・前走○○
・前走5番人気以内
・前走3着以内
・上がり3ハロン34.0以下で勝利経験あり
過去35年
【3-2-0-0】連対率100%
該当馬少なすぎて不安だったのでTARGETでデータ遡れる35年全部調べてきました。
なんと今年は初、該当馬が2頭います。
片方が結構ボーダーギリギリなので若干不安ですが、どちらかが好走する確率は非常に高いと見ています。
過去20年東西成績
関東馬 7-3-9-117
関西馬 13-17-11-179
関東馬 5.1%/7.4%/14.0%
関西馬 5.9%/13.6%/18.6%
正確な数値を出さなくてもパッと見で若干関東馬が不利なのは伝わると思います。
関西輸送を挟むので若駒には高い壁である関東馬の桜花賞好走です。
20年の好走関東馬
ペリファーニア
スターズオンアース
サトノレイナス
ファインルージュ
スマイルカナ
グランアレグリア
アーモンドアイ
ソウルスターリング
ヌーヴォレコルト
アユサン
アイムユアーズ
ホエールキャプチャ
アパパネ
エフティマイア
ソーマジック
カタマチボタン
キストゥヘヴン
コイウタ
ダンスインザムード
この19頭です。
これらの馬の前走、過去の実績を調べて共通点を探していきたいと思います。
過去の好走関東馬
ペリファーニア 前走重賞3着
スターズオンアース 前走重賞連対
サトノレイナス 前走G1連対
ファインルージュ 前走重賞勝ち
スマイルカナ 過去に重賞連対
グランアレグリア 前走重賞3着
アーモンドアイ 前走重賞勝ち
ソウルスターリング 前走重賞勝ち
ヌーヴォレコルト 前走重賞連対
アユサン 前走重賞3着
アイムユアーズ 前走重賞勝ち
ホエールキャプチャ 前走重賞勝ち
アパパネ 前走重賞連対
エフティマイア 3勝牡馬混合重賞勝ち
ソーマジック 前走OP勝ち3連勝
カタマチボタン 前走重賞連対
キストゥヘヴン 前走重賞勝ち
コイウタ 前走重賞勝ち
ダンスインザムード 前走重賞勝ち
実績が若干弱いなと感じるのはスマイルカナ
スマイルカナは2走前にフェアリーSを逃げ切り勝ち、本番も逃げ粘って3着に好走しました。
基本的にはやはり前走重賞好走馬が19頭中16頭、残り2頭が連勝でOP勝ちのソーマジック、混合重賞勝ちのあったエフティマイア
例外でスマイルカナの構成になります。
今年の該当馬
今年の関東馬をみてみましょう。
アスコリピチェーノ
キャットファイト
コラソンビート
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
テウメッサ
ボンドガール
マスクオールウィン
今年の注目馬ほぼ全馬が集まっているほど豪華メンバーです。
流石に上記全馬が馬券外というシーンは100回やっても1度あるかないかレベルだと思います。
まずは一番重要な前走をみていきたいと思います。
アスコリピチェーノ G1勝ち
キャットファイト OP勝ち
コラソンビート G2連対
ステレンボッシュ G1連対
チェルヴィニア G3勝ち
テウメッサ OP連対
ボンドガール G3連対
マスクオールウィン G3連対
毎年データ収集していますが断言します。
今年は過去20年の中で最もレベルの高い関東馬だと思います。
この中から脱落していく馬がいるのかレベルで全馬が前走OP以上連対馬
重賞連対馬がズラリと並ぶ中で逆に前走OP、過去に重賞実績のないキャットファイトとテウメッサは実績不足に感じる程度
残りは全く問題ないレベルです。
しかし、ここからは衝撃の事実を書きます。
それは…
TARGETで調べられる上限35年間で
「桜花賞の結果が関東馬のワンツーだったことが1度もありません。」
これ調べていてびっくりしたのですが本当に1度も関東馬でワンツーしたことが無いです。
今年のデータ残りをもう一度見てください。
アスコリピチェーノ
コラソンビート
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
ボンドガール
マスクオールウィン
めっちゃワンツーしそうな素晴らしい馬ばかり。
でもこれ35年間でそう思う年はいくらでもありました、ただの1度もワンツーが決まってません。
なんなら過去10年で見ると1度に関東馬が2頭以上走ったのは2021年の1回だけ。
関東馬にとって高い壁であることが良く分かります。
そうは言っても今年は外厩が充実してるし坂路リニューアルしたし関東馬のレベルも高いから大丈夫でしょ…その気持ち凄くわかります。
大阪杯の時も書きましたが客観的に見て、やはり期待値は間違いなく関西馬にあるんです。
これは私の予想とかではなく「客観的に」そうだからです。
思考とかではなく揺るぎない数字が全て物語っています。
なので人気馬が関東馬なら尚更、関西馬の評価を上げていくのが最も馬券的効率が良いのです。
史上初の関東馬ワンツーで惨敗したとしても全然良いです。
負けたクソ、と思うだけで終わる考察をしていないので数年先の期待値まで考慮して結論を出して行きたいと思います。
火曜日限定記事
ここまでの考察に連動して最後に関東馬に要注意パターンを1つ書きます。
それは前走関東圏→桜花賞出走のパターン
特に直近の過去10年でみると
ペリファーニア 前走関西圏
スターズオンアース 前走関東圏
サトノレイナス 前走関西圏
ファインルージュ 前走関東圏
スマイルカナ 前走関西圏
グランアレグリア 前走関西圏
アーモンドアイ 前走関西圏
ソウルスターリング 前走関西圏
ヌーヴォレコルト 前走関西圏
アユサン 前走関西圏
関西圏→桜花賞が主流で、これ以外はスターズオンアースとファインルージュのみ
この2頭は実績も完璧で共に複勝率100%と一度も馬券外の経験なし
更にスターズオンアースは重賞に2度出走していますが連対率100%
ファインルージュは3戦2勝で前走初重賞挑戦で優勝しています。
直近は完全に関西圏→桜花賞のパターンですが、
念のため過去20年ベースで見直してみると
馬券外が1度でもあったパターン
→全馬がOP以上で2勝以上
好走率100%だったパターン
→全馬がOP以上勝ちor重賞連対
例外馬なしで非常に綺麗に分かれていました。
もう一度今年の出走関東馬を見ていきましょう。
アスコリピチェーノ
キャットファイト
コラソンビート
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
テウメッサ
ボンドガール
マスクオールウィン
改めて見ても素晴らしいメンバーですが、残念ながら上記から3頭が完全に消えてしまいます。
前走4着以下から好走した馬
ウォーターナビレラ
スマイルカナ
クルミナル
コンテッサトゥーレ
レッドオーヴァル
プリンセスジャック
ジェンティルドンナ
ジェルミナル
エフティマイア
過去20年の好走馬60頭の内、
上記9頭が前走4着以下からの巻き返しを果たした馬
裏を返せば51頭と好走馬の85%が前走3着以内から出ています
本日はその狭き門である前走4着以下に注目したいと思います。
好走馬の特徴その1
「OP戦を上がり最速で勝っているか重賞優勝経験があった」
ここまで馬券外から逆転を果たした9頭は全馬例外なくここをクリアしています。
ウォーターナビレラ 重賞勝ち
スマイルカナ 重賞勝ち
クルミナル 上がり最速でOP勝ち
コンテッサトゥーレ 上がり最速でOP勝ち
レッドオーヴァル 上がり最速でOP勝ち
プリンセスジャック 上がり最速でOP勝ち
ジェンティルドンナ 重賞勝ち
ジェルミナル 重賞勝ち
エフティマイア 重賞勝ち
過去20年以上を見ても傾向が引き継がれているので最低ラインのボーダーとします。
好走馬の特徴その2
「馬券外複数だった馬はキャリア5戦以上」
桜花賞で見事巻き返しに成功した馬のキャリアに注目してください。
ウォーターナビレラ キャリア5戦1回凡走
スマイルカナ キャリア5戦2回凡走
クルミナル キャリア3戦1回凡走
コンテッサトゥーレ キャリア3戦1回凡走
レッドオーヴァル キャリア4戦1回凡走
プリンセスジャック キャリア5戦3回凡走
ジェンティルドンナ キャリア4戦1回凡走
ジェルミナル キャリア6戦2回凡走
エフティマイア キャリア8戦5回凡走
上記から読み取れるのは複数回凡走があった馬はそれなりに出走回数が多かったということ。
逆に少ないキャリアで複数凡走のあった馬は巻き返しが厳しく、一般的に見ても自然な流れだと思います。
好走馬の特徴その3
「前走大敗馬は勝率50%以上」
先程のキャリアと密接な関係がありますが、「前走重賞で0.5秒差以内」がほとんど
そこから漏れる馬は少ないキャリアで勝ち星のあった馬か過去のG1で0.5秒差以内の馬
ウォーターナビレラ 前走重賞0.4秒差
スマイルカナ 前走重賞0.5秒差
クルミナル キャリア3戦2勝
コンテッサトゥーレ キャリア3戦2勝
レッドオーヴァル キャリア4戦2勝
プリンセスジャック なし
ジェンティルドンナ キャリア4戦2勝
ジェルミナル キャリア6戦3勝
エフティマイア 前走重賞0.5秒差
唯一該当しなかったプリンセスジャックは同コースのG1である阪神JFで0.5秒差以内でした。
今年の該当馬
ショウナンマヌエラ
シカゴスティング
ワイドラトゥール
毎年5頭以上はいる前走馬券外組ですが、今年はどの角度からみてもハイレベル
惨敗組がたったの3頭しかいません。
この3頭をこれまでの3ポイントに当てはめて行くと…
A「OP戦を上がり最速で勝っているか重賞優勝経験があった」
B「馬券外複数だった馬はキャリア5戦以上」
C「前走大敗馬は勝率50%以上」
ショウナンマヌエラ 該当なし
シカゴスティング AB
ワイドラトゥール AC
最低条件であるABCを全て満たす馬は1頭もいません。
まとめ
ここまでの考察から今年前走馬券外から巻き返しが狙えそうな馬は…
なし
今年は本当にレベルが高いです。
出走馬のほとんどが前走好走馬である以上、大敗組から巻き返しを狙うのは厳しそうです。
少々無駄に思える考察かもしれませんが、自分自身納得して買わない馬を決めて行く事が重要だと考えています。
今年はしっかりと理由を持ってこの3頭は切りたいと思います。
水曜日限定記事
本日は最後にここまでの考察を更に厳しく見た場合の調査結果を報告したいと思います。
前走馬券外だった馬を見てきましたが、直近10年間の好走馬30頭中19頭と約3分の2が前走「連対馬」で構成されています。
前走好走はしていたが連対できていなかった馬は全部で7頭(馬券外だった馬とは別)
これらの戦歴を見ると共通してある記録を持っていました。
この記録は個人的にも重視している部分なので再度どこかで触れる時間があれば書いていきたいと思います。
桜花賞枠順確定
1-1 ワイドラトゥール
1-2 クイーンズウォーク
2-3 イフェイオン
2-4 キャットファイト
3-5 シカゴスティング
3-6 ハワイアンティアレ
4-7 スウィープフィート
4-8 コラソンビート
5-9 アスコリピチェーノ
5-10 セキトバイースト
6-11 ライトバック
6-12 ステレンボッシュ
7-13 テウメッサ
7-14 ショウナンマヌエラ
7-15 エトヴプレ
8-16 セシリエプラージュ
8-17 マスクオールウィン
8-18 チェルヴィニア
上記18頭が今年の桜花賞出走メンバーです。
残念ながら注目されていたボンドガールは2/3の抽選でまさかの落選となってしまいました。
枠順別成績
過去20年
1枠 0-1-3-35 0.0%/2.6%/10.3%
2枠 2-0-3-34 5.1%/5.1%/12.8%
3枠 1-2-1-36 2.5%/7.5%/10.0%
4枠 4-4-0-31 10.3%/20.5%/20.5%
5枠 6-1-5-28 15.0%/17.5%/30.0%
6枠 0-2-3-35 0.0%/5.0%/12.5%
7枠 4-4-4-48 6.7%/13.3%/20.0%
8枠 3-6-1-50 5.0%/15.0%/16.7%
皆さんは桜花賞に対してどんなイメージがありますでしょうか?
恐らく多くの方が「内枠有利」の印象があるかもしれませんが全体の成績で見ると上記の通り。
最も成績が悪いのは最内枠である「1枠」です。
一般的に内枠と言われる1~3枠、この部分と残りの4~8枠を比較してみると、
1~3枠 3-3-7-98 2.5%/5.1%/11.0%
4~8枠 17-17-13-192 7.1%/14.2%/19.7%
全ての数値で2倍近く差があるように「内枠有利」のイメージは間違ったものである可能性が高いです。
断言しなかったのは人気馬の配置を考慮しなければ意味がない数値なので1~3番人気を除いた数値を見てみましょう。
過去20年(1~3人気除く)
1枠 0-0-3-33 0.0%/0.0%/8.3%
2枠 0-0-2-30 0.0%/0.0%/6.3%
3枠 1-0-1-32 2.9%/2.9%/5.9%
4枠 2-1-0-29 6.3%/9.4%/9.4%
5枠 1-1-4-25 3.2%/6.5%/19.4%
6枠 0-0-2-34 0.0%/0.0%/5.6%
7枠 2-2-3-41 4.2%/8.3%/14.6%
8枠 0-2-1-45 0.0%/4.2%/6.3%
先ほどと同じく内枠とそれ以外で比較してみましょう。
1~3枠 1-0-6-95 1.0%/1.0%/6.9%
4~8枠 5-6-10-174 2.6%/5.6%/10.8%
3着の差は縮まりましたが、相変わらず内枠の成績は良く見えません。
1~2枠 0-0-5-63 0%/0%/7.3%
7~8枠 2-4-4-86 2.1%/6.3%/10.4%
更に分かりやすく内外で極端にした結果がこれ。
特に1~2枠に入った4番人気以下馬は過去20年で1度も連対できていないのに対し、7~8枠から6頭の連対馬が出ていることからも「内有利」は間違ったイメージだと言えます。
先週の大阪杯はスタートして1コーナーまでの距離が短く、更にスタート直後の急坂により序盤からペースが落ち着きやすい傾向にあります。
その上タイトにコーナーを4つを周り、最後も短い直線での決着であれば内有利も納得なのです。
今回の阪神1600m外回りコースはコーナー角度も緩く直線の距離も十分にあり、ワンターンコースであるので内枠の馬が恩恵を受ける場所が大阪杯と比べて格段に少ないです。
ゴチャつかない外で多少距離ロスをしてもスムーズに加速できている恩恵の方が強く、その結果も上記の枠順別成績に出ていると考えられます。
だけど去年も一昨年も内枠の馬が来ているでしょ!そんな声が飛んできそうですが京都競馬場リニューアルの影響で直近の阪神は変則開催でした。
直近は開幕週で非常に綺麗な馬場で開催されていた桜花賞ですが、今年は通常の開催に戻るので、大阪杯の週で既にBコース替わりしています。
これが何を意味するのか、直近の桜花賞とは違い開幕週では無く1週分早く内が傷んだ状態で開催されるという事です。
大阪杯のレース回顧でも書いた通り、当日は最内を意図的に避けている騎手が多く通常でも外が有利の桜花賞が今年更に加速する可能性があると考えています。
チェルヴィニアが大外に入って落胆している人がいるかもしれませんが、私は断言します「むしろオッズ妙味が上がって最高です」と。
内枠から好走した馬
ここまで枠順別の成績を見てきましたが、私の予想ではなく実際の結果が「外枠有利」を示しています。
個人的には枠の恩恵を受けずに自力で桜花賞を好走した内枠の馬はどんな特徴があったのか興味深いので調べて行くことにしました。
過去20年
1~3枠から好走した当日4番人気以下馬
ナムラクレア
ファインルージュ
スマイルカナ
レッツゴードンキ
コンテッサトゥーレ
カタマチボタン
ヤマニンシュクル
上記7頭の戦歴を見ていると、あることに気づきます。
ナムラクレア 15頭立ての重賞好走(0.0秒差)
ファインルージュ 16頭立ての重賞好走(1着)
スマイルカナ 16頭立ての重賞好走(1着)
レッツゴードンキ 18頭立ての重賞好走(G1連対)
コンテッサトゥーレ 14頭立てのOP優勝
カタマチボタン 16頭立ての重賞好走(0.2秒差)
ヤマニンシュクル 18頭立ての重賞好走(G1優勝)
ほぼ全馬に多頭数での実績がありました。
少しコンテッサトゥーレのOP勝ちが14頭で弱いですが基本的には15頭以上で重賞好走実績が欲しいところ。
該当馬
今年の該当馬を見ていきましょう。
ワイドラトゥール 多頭数実績なし
クイーンズウォーク 多頭数実績なし
イフェイオン 14頭立て重賞1着
キャットファイト 多頭数実績なし
シカゴスティング 18頭立て重賞3着
ハワイアンティアレ 18頭立て重賞3着
クイーンズウォークは当日1~3番人気以内に入ると思いますのでそこまで気にしなくて良さそうです。
面白いのが枠順発表後の想定オッズを見ると一気に人気してきたので、内枠に良いイメージを持っている人が大半だと思います。
個人的には内枠は試練だと思っていますし脚質的にもマイナス材料なのに世間とのギャップがあって馬券的チャンスを感じます。
ワイドラトゥールとキャットファイトはかなり厳しいかなと言う印象です。
イフェイオンは若干14頭という頭数を甘く見るならあり、シカゴスティングとハワイアンティアレは過去の好走馬は連対馬でしたので3着という点が少々マイナス
週中の考察でも他のマイナスデータに該当しているので個人的には切りたい存在です。
木曜日限定記事
本日は月曜日に3-2-0-0連対率100%条件を書きましたが、実は別角度から見てもう一つ独自データがあるので紹介して終わりにしたいと思います。
昨日の最後にも少し触れましたが、個人的には最も重要視している部分であることは何度も書いてきました。
過去20年
キャリア3戦以上かつ○○
前走マイル重賞1着(0.0秒差含む)
【4-1-0-0】連対率100%
その部分に特化して考えた場合、過去の該当馬は少ないですが驚異的な数字を残していることが分かります。
やはり世代戦で他の馬に抜かれていない強さが本番でも直結傾向なので注目したいと思います。
ここまで書いて個人的意見ではありますが、過去の好走馬と比較しても着差だったり戦歴だったり言い出したらキリが無いですが恐らく最も実績の低い1頭なので過度な期待は禁物です。
桜花賞を5番人気以下で好走した馬一覧
2022年
コナコースト
ペリファーニア
2022年
スターズオンアース
ナムラクレア
2021年
ファインルージュ
2020年
スマイルカナ
2019年
シゲルピンクダイヤ
2017年
レーヌミノル
2016年
アットザシーサイド
2015年
レッツゴードンキ
クルミナル
コンテッサトゥーレ
2014年
ヌーヴォレコルト
2013年
アユサン
プリンセスジャック
2010年
エーシンリターンズ
2009年
ジェルミナル
2008年
レジネッタ
エフティマイア
ソーマジック
2007年
カタマチボタン
2006年
キストゥヘヴン
コイウタ
2005年
デアリングハート
2004年
アズマサンダース
過去20年で5番人気以下の穴馬は全部で25頭
好走馬60頭のうち半数は届かないものの3分の1以上と非常に多いです。
好走馬の特徴その1
「前走重賞以外で敗退+馬券外経験有りの馬は厳しい」
過去の5番人気以下で激走した馬は前走OP以下で敗退している馬、
または勝っていても馬券率100%でない馬は1頭も好走していませんでした。
最低ラインOP戦は1着がボーダーとなっております。
好走馬の特徴その2
「前走が4着以下の場合、2走前はOP1着が基本」
前走馬券外はキャリアの浅い年齢だけに致命傷です。
その中でも前走4着以下の馬は上記条件をクリアしていました。
例外的なのは2頭いて、
2013年 プリンセスジャック 阪神JF0.5秒差
2008年 エフティマイア 混合重賞含むOP2勝
阪神JFからの巻き返しか、混合OP優勝&混合G3優勝のエフティマイアです。
好走馬の特徴その3
「マイル戦OP勝ちor重賞連対orG1好走の実績あり」
次に距離実績です。
25頭中17頭が上記実績ありで、例外馬の基本は阪神JF0.5秒差以内の実績あり。
2022年 ナムラクレア 阪神JF0.5秒差
2016年 アットザシーサイド 阪神JF0.6秒差(上がり2位)
2013年 プリンセスジャック 阪神JF0.5秒差
2008年 レジネッタ 阪神JF0.5秒差
2005年 デアリングハート 阪神JF0.3秒差
阪神JFでの着差は人気薄で巻き返す指標になります。
25頭中22頭とほぼ上記の枠で収まりますが、上記以外で馬券になった他の3頭は
2023年 ペリファーニア 前走マイル重賞0.0秒差
2015年 コンテッサトゥーレ 3戦2勝1400mOP優勝
2006年 キストゥヘヴン 2勝+連対率100%+前走フラワーC優勝
最低でもOP勝ち+2勝以上(馬券外1回以下)
昨年は例外条件でペリファーニアを指名
好走馬の特徴その4
「連勝経験があるか複勝率100%だった」
少しオカルト的な部分になりますが、あまりにも絞れないので踏み込んで行きます。
なんと2006年~昨年の2023年までの5番人気以下激走馬には全ての馬に上記実績あり。
古くまで遡ると2003~2005年のデアリングハート、アズマサンダース、シーイズトウショウがいますが、
先に書いたように全馬が阪神JF0.5秒差以内の馬で、やはりこの実績は全てを覆す重要な要素となります。
今年の該当馬
ここまでの4ポイントを振り返って今年の出走馬を見てみましょう。
今年5番人気以下になりそうにないアスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、クイーンズウォークの3頭は割愛したいと思います。
ワイドラトゥール
イフェイオン
キャットファイト
シカゴスティング
ハワイアンティアレ
スウィープフィート
コラソンビート
セキトバイースト
ライトバック
テウメッサ
ショウナンマヌエラ
エトヴプレ
セシリエプラージュ
マスクオールウィン
チェルヴィニア
A「前走重賞以外で敗退+馬券外経験有りの馬は厳しい」
B「前走が4着以下の場合、2走前はOP1着が基本」
C「マイル戦OP勝ちor重賞連対orG1好走の実績あり」
D「連勝経験があるか複勝率100%だった」
上記4項目(詳細省く)を当てはめてみると…
ワイドラトゥール AB
イフェイオン ABCD
キャットファイト BCD
シカゴスティング なし
ハワイアンティアレ AB
スウィープフィート ABC
コラソンビート ABCD
セキトバイースト ABC
ライトバック C
テウメッサ なし
ショウナンマヌエラ なし
エトヴプレ ABD
セシリエプラージュ AB
マスクオールウィン ABC
チェルヴィニア ABCD
今年5番人気以下から買えるのは…
イフェイオン
コラソンビート
チェルヴィニア
上記3頭です。
金曜日限定記事
ここまで穴馬の考察をしてきましたが、正直土曜日の阪神芝のバイアス、時計の出方など見ない限りなんとも言えません。
個人的に狙っていたライトバックがデータ上はかなり厳しい1頭になってしまったのが少々残念ですが、この枠に入った瞬間印を打ちたいなと感じていた1頭を最後に紹介して終わりにしたいと思います。
この馬に関しては最終考察でまた触れたいなと思っている1頭なので楽しみにしていてください。
今年の桜花賞について
ここまで一週間更新してきましたが、考察すればするほど今年は本当にレベルが高いなと感じます。
特に顕著なのが「関東馬」の存在です。
これまでこんなに濃い関東馬が揃った桜花賞はあまり記憶になく、史上初の関東馬ワンツー決着どころかワンツースリーまで見えている状態
関東馬が外厩できっちり仕上げたり、日々のトレーニングの質が格段に上がったり、栗東滞在できる充実した整備が整っていたり、昔とは比べ物にならないほど環境が変化しています。
その中でもどこかで触れたいと考えていたチェルヴィニアですが、アルテミスS過去10年の走破タイムでは最速を記録
ラスト3ハロンは11.4-11.2-11.0の加速LAPと異次元の強さですが、調整過程で不安があり今回は直行ローテからの参戦です。
とにかく今年の桜花賞はラスト5ハロン、更にはラスト2ハロンのLAPを最も重視したいと考えている身としては当然評価しなければ行けない1頭です。
しかし本音を言うと他も鬼のようなLAPを刻んできた馬が片手じゃおさまらないのが今年の桜花賞
現在のオッズを見ても1番人気アスコリピチェーノ、2番人気ステレンボッシュ、3番人気コラソンビートの並びは当に順当
阪神JFをレコード勝利、上がり最速タイム差無し、既に混合重賞勝ちでレコード決着の3着、この順番は他路線の馬とは別格なので想定オッズ(今回ほどオッズが割れていたらほぼ意味ない数字)を鵜呑みにしている人からしたらコラソンビートが売れすぎだろうと感じるかもですが、大前提に阪神JF好走馬以外は別路線からの挑戦する立場なのでこの上位3頭は人気して当たり前の実績だと思います。
そこに挑むクイーンズウォーク、順調さを欠いて直行となったチェルヴィニアが続くのは普通のことなのですが、これだけ層が厚い今年のメンバーでチェルヴィニア(朝9時段階で6.9倍)は見返りがあまりにも少ないと感じています。
1週前追いきりではまだ中身が伴っておらず重苦しいとコメントしており、最終追い切りで何とか間に合った感もありますし、何より主戦騎手だったルメール騎手を起用できないのが痛すぎる。
将来性の高い馬ですからここで無理はしてほしくないのが本音ですし、例年ならぶっつけで誤魔化しが効くかもしれませんが、今年は本当に超えなければ行けない壁があまりにも高いかなと。
それに対してもらえるオッズがここまで低いと少ない推薦馬の中では他にもダイヤの原石は沢山いますので手が伸びないのが正直なところです。
枠順は考察の通り全く問題ないでしょうし無事に完走することがまず大前提、それで勝ってしまったら本格的な怪物だと思いますがBETする場所はここではないと感じますので今回は評価はしつつも印を回すことはやめました。
土曜日の阪神芝コースを見てもクッション値が例年と同じ水準で想像以上に時計が出ている印象、阪神牝馬SのLAPを見てもこうなってしまったら時計を評価せざる終えない状況で阪神JF組を嫌う理由はかなり少ないかなと思っています。
阪神JF 歴代1位
チューリップ賞 歴代2位
クイーンC 歴代2位
フェアリーS 歴代2位
フィリーズR 歴代2位
アルテミスS 歴代1位
阪神JF以外でも化け物みたいなLAPで勝ってきた馬が勢揃い、なんだかんだで大波乱は考えにくいのかなと思います。
ここまでのデータ考察、個人的なLAPの評価、レース回顧など含め私の推薦馬を書いて行きたいと思います。
推薦馬
▲アスコリピチェーノ
新馬戦は特有のスローから瞬発戦で前にいた3頭を4角11番手から2着の馬に1秒の上がり差を付けて圧勝、1400m戦でこれだけの上がりが使えるのだから評価できる内容
2戦目の新潟2歳Sではスタートを決めて5番手の先行策、距離延長だったが十分な適応能力で上がりこそ目立たなかったが前に行った分で直線は押し切り勝ち
ここまでの2戦を見ても正直半信半疑なんですが、阪神JFの高速LAPに1発回答したのが評価が高く時計が出やすい馬場状態だったのはあるがラスト4ハロン11.8-11.3-11.4-11.7の中だるみしない厳しいLAPをここで経験しているのは非常に大きなアドバンテージ
ラストの1ハロンの脚色を見る限り、やはりベストは1400mかなという印象なので今回人気どころで頭の可能性はかなり低いなと感じている1頭なので評価をここまで下げました。
立ち回りの上手さと、どんなペースでも走れる強みを活かして馬券内は期待したいところ。
○クイーンズウォーク
別路線組から最も期待しているのがこの馬で、とにかく前走の後半LAPがあまりにも強い。
不利など直線の攻防を加味すれば2着に敗れたアルセナールを評価したいが、当然勝ったこの馬も評価
こちらも阪神JF同様に息が入りづらい中だるみのない高速LAPで今回の桜花賞と似たLAP構成になるかなと感じています。
桜花賞とかなり相性の悪い前走クイーンC組ですが、今年は一味違うと感じますし、何よりデータ面でも推せる材料があったり純粋にデータクリアしてきた数少ない関西馬
ここまで考察してきた中では本命すら考えた1頭ですが、馬券的妙味というよりも安牌を取ってそれなりの配当でも桜花賞的中の2文字を取りに行く選択をしました。
枠順はかなり内に入ってしまった印象ですが、川田騎手ならイン突きも迷わずしてくれる騎手なので直線バラけるようなら十分チャンスあると思っています。
陣営が口を揃えてオークス向きと言いますが、マイルでも全く遜色ないレベルだと感じています。
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新馬戦では1コーナーでアクシデント、横の馬が大きく逸走してしまい隣にいたこの馬も大外に吹っ飛ばされる不利、相当な距離ロスがありながらも馬群に戻ってしっかり折り合っていたのは評価
直線に向くと本当に不利を受けたのかと思うほど先行して抜群の切れ味を発揮、1馬身半の完勝
次走は内からロスなく運んだ馬に勝たれてしまったが、この馬は大外を回してタイム差0.0秒、エンジンの掛かりが遅いのも影響して取りこぼし。
次のレースでは直線外に持ち出して上がり最速、やはり直線の長い東京だとラストまでしっかり伸び切れているのを見ても長く持続する脚が武器かなと思います。
この時の勝ちタイム1.33.8は同日行われた秋色Sよりも0.6秒も速くかなりレベルの高い1戦、翌週の3歳OPと比較しても非常に優秀なタイム&上がり3ハロン
前走はラスト直線の動きを見てもスムーズさは勝ち馬の方が上でしたし、あともう1ハロンを考えた場合にあっさり入れ替わっていたと感じます。
あまり評価されていなかった前走からずっと推薦してきた身としては、オッズ妙味がなくなった今回で本命を打つリスクとリターンは十分に釣り合っているかの自問自答で問題ないと判断しました。
現在の複勝下限を見ても1頭で利益が出せるレベルですし、アスコリピチェーノが絶対とは思っていない今回で跳ねも狙えますしワイドを組んでも合成が取れているので十分戦えるかなと思っています。
あとはエンジンの掛かりが遅い馬なので早めにまっすぐ追い通せる体制に入っていれば最も安定した末脚を使える馬だと思うので、最低限馬券内を期待したいと思います。