【ホープフルS】過去10年データ考察第五弾 全頭診断その3 全レース回顧から買える馬はコレ

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全頭診断その3

 

出走馬18頭をその1、2、3で各6頭に別けて評価して行きたいと思います。

良くあるアルファベットでの評価はありません、シンプルに全レース何度も見直して感じた私個人の主観になります。

 

マスカレードボール

 

新馬戦は最後の直線でスタンド方向が気になり過ぎてずっと横を向きながらゴール

ゴール前も耳を立てながら真剣に走っておらず、レース後の陣営コメントでも手応えもなく追走にも苦労しトモも緩く心配しかなかったとのこと。

遊びながら走った割には同開催中に新馬戦を4角10番手以下から差し切った馬はマスカレードボール1頭だけで、負かした相手もマイネルチケット(サウジRC3着、京王杯2歳S2着)となれば超ハイレベル戦と言って良いほどだった。

前走のアイビーSも迷いなく本命で、ピコチャンブラックが売れすぎたことにより非常に美味しい馬券だった。

レース内容については昨日のピコチャンブラックの評価で書いた通りなので同じ見解でただ言葉の裏返しになってしまうが、ピコチャンブラックは直線で前の馬の内に入ろうとして不利を受けている。

しかし外を選択して当然のバイアスだったので、むしろ伸びない内に潜ってイン差しに徹したマスカレードボールの方が何倍も強い競馬をしている。

もう一度レース映像を観れば良くわかるが、何故これだけ全馬揃って内側を嫌って3頭分以上空けて走っているのか考えてほしい。

使い込まれた東京Aコース最終週で内が傷んで伸びないから全騎手がインを嫌っているのである。

多少詰まったとは言え、致命的な不利ではなく、ピコチャンブラックはむしろ内に入らず一番外目を伸ばした好騎乗、全騎手が嫌ったインを突き抜けたマスカレードボールはゴール直前の脚色を見ても完全にピコチャンブラックより速い。

どう考えてもピコチャンブラックよりもマスカレードボールの方が圧倒的に強い競馬をしており、力関係では間違いなくマスカレードボールの方が上である。

しかし競馬の面白いところなんですが、例えばこのレース回顧が100%正しい比較ができていたとしても「中山2000m」に舞台を移してマスカレードボールよりピコチャンブラックが先着した場合、結局前走はやっぱり不利あって2着になったピコチャンブラックが強かったんだねと言う結論になってしまうのが恐ろしいところ。

昨日の繰り返しになって申し訳ないですが、あくまでも今回のホープフルSでの結果は別としてレース回顧による上下を決めるならこの通りだと思います。

今回はワンターンからコーナー4つに多頭数で大外枠と試練の連続ですが、未知な部分を疑うのか、それをクリアして好走するのか天秤に掛けるには絶妙な前日オッズだと思います。

 

 

クラウディアイ

 

新馬戦はスタートを決めると1コーナーではラチ沿いぴったりを回る西村騎手によるスーパーロスカット騎乗(褒め言葉)

向こう正面と4角出口まではラチと外の馬に挟まれる形だったが、これを新馬戦に経験したのは加点材料

直線はインの1頭分をこじ開けて伸びて来たが、流石に12.1-11.1-11.1のLAPなら抜け出して後続が差を詰めることは厳しく1馬身差の完勝だった。

2着馬のサトノクローザーは次走で即勝ち上がり、他の中京新馬戦を比較しても相当レベルの高い1戦だったと感じます。

少し話が変わりますが、XのサブアカウントでジャスティンパレスのホープフルSについてポストしましたが、その当時の予想記事を引用するので読んで見てください。

 

◎ジャスティンパレス

この馬の新馬戦に注目してほしい、過去10年11月までのデビュー馬のうち、

中京1600m以上の新馬戦をラスト3F34.5秒以内で勝ち切った馬は僅か10頭

ジュンブルースカイ
マイラプソディ
ラインベック
カテドラル
アドマイヤマーズ
ステイフーリッシュ
ワグネリアン
フロンティア
クライムメジャー
アドマイヤリード

上記馬のその後を調べてみると

ジュンブルースカイ→東スポ2歳S三着
マイラプソディ→京都2歳S一着
ラインベック→ 東スポ2歳S三着
カテドラル→NHKマイル三着
アドマイヤマーズ→朝日杯FS一着
ステイフーリッシュ→ホープフルS三着
ワグネリアン→東スポ2歳S一着
フロンティア→新潟2歳S一着
クライムメジャー→サウジRC三着
アドマイヤリード→ヴィクトリアM一着

カテドラルとアドマイヤリードは後のG1好走馬でそれ以外は年内の重賞で必ず好走しています。

◎のデビュー戦は中京芝2000m、これを34.3の上がり最速で1馬身半勝利

次走の1勝クラスも連勝するが終始頭の高い走法で若干遊びながらも1着、

ゴールを過ぎても更に差を広げており、見た目以上に余力があったように見えました。

調教では輸送ありにも関わらずびっしり追われ好タイム、相当な上積みを感じます。

デビューから5頭、6頭と小頭数しか経験のない点、初の関東輸送とクリアしなければ行けない問題は多々あるが

前日オッズでは単勝10倍超えの馬、1〜2番人気にはならないだろうしオッズ妙味も十分あります。

走るのが来年以降かもしれないがデビュー戦の内容から該当馬は全て重賞好走馬、先々を考えてもこの馬を応援したいと思います。

 

ブログ1発目の予想が有馬記念とホープフルSだったので、この時のブログ訪問者数は1日600人ほど、今はG1となれば1万人を超える訪問で本当にありがたい限りです。

その時からやっていることは全く変わりませんが、当時の考察を元に今年の該当馬を探すと、このクラウディアイ1頭だけが該当します。

凄いのがこのクラウディアイが次走で京都2歳Sを好走し、思い描いた通りの考察結果になっているのがびっくりしました。

道中は追走できず直線は狭いところを割って伸びて、最後はジョバンニにキレ負けしているので相手関係で言えば今回は相当厳しいと思いますが、前日11番人気とかなりリターンが期待できるので、魅力的な穴馬だと思います。

 

 

ヤマニンブークリエ

 

新馬戦は2番スタートで内から先行ポジションを取るが、かなり道中行きたがる場面もあったが流石の武豊騎手、馬の機嫌を損ねないように上手く馬群の外目の1頭で落ち着けるところまで下げている。

インコースからスタートしたにも関わらず直線は大外から加速しゴール前で先に抜け出したパーティハーンを捉えてデビュー勝ち

12.7-12.5-11.6-11.2の加速LAPで、こうなると新馬戦特有のスローペースだったと錯覚するが1000m通過は1.01.5と新馬戦にしては流れている。

京都の高クッション値による高速タイムかもしれないが、それでも新馬戦と思えないような立ち回りで非常に評価できる内容だった。

2戦目の黄菊賞ではスタートはそこまで良くなかったが9頭立てで行く馬もいないので、馬が主張した通りにハナを取りきった。

新馬戦からそうだったが気性が前向きなのか、抜かせない性格なのか馬が自ら勝手に逃げているような感覚で番手追走のコスモイシュタルを抜かせないように上手く4角先頭で直線を迎えた。

レースは前にいた3頭でコーナー通過順の通りゴール板を通過する中、外から1頭だけ別次元の末脚でまとめて全馬差し切っている強い馬が1頭いた、それが後の朝日杯FS2着馬のミュージアムマイルだった。

申し訳ないくらいこのレースはミュージアムマイルの強さだけが際立ったレースで、ヤマニンブークリエに関しては4角先頭だったから2着に残ったと言う印象しかない。

心配なのが馬が行きたがってその通りハナを取りきって気分良くレースが終わったことで、今回のホープフルSでもスタートが悪くても馬が無理やりハナを取りに自分の気持ち任せで行く可能性があり、折り合いがつくのか少々リスキーに感じる。

多頭数経験もなく、スピードを活かした直線平坦巧者感もかなり感じるので中山の急坂で止まる可能性もあるし驚くほど現在の前日オッズ(現在5番人気)で売れている印象を受けた。

さすがに穴馬として見るのであれば先に書いたクラウディアイくらいオッズが欲しいので馬券として考えるのならあまり強調できないなと感じます。

 

 

ジュタ

 

新馬戦のスタートはお世辞にも良いとは言えないほど立ち遅れており、その後のリカバリーによって4番手までポジションを上げている。

道中もインで脚を溜め、4角出口でインから最短コースで1頭分外に出す神騎乗、ポジションを取りに行った判断も素晴らしかったが、騎手が馬を勝たせるとはこの事と言っても過言ではないくらい素晴らしい騎乗だった。

坂井瑠星騎手も当時を振り返って何もかもが完璧に行ったと話す通り、これ以上ないレースだった。

切れ味勝負ではいまいちとのコメントがあるが、新馬戦は12.7-11.8-11.3-11.5と脚を使えている中で最後の直線もそこまで悪い印象はなかった。

中山なら極端な瞬発力戦にもならず舞台替わりは間違いなくプラスに働くだろう。

しかし立ち回りを活かしたい馬にしては残酷な8枠、これだと新馬戦のようにスタートで立ち遅れたら外を周回し、徐々に厳しいポジションになりそうだし難しい枠だと思います。

内枠を取れれば面白い1頭かなと思っていましたが、現状前日8番人気より売れるなら微妙でオッズ妙味があるならば何とか一考という印象です。

 

 

アスクシュタイン

 

新馬戦はハナを主張すると頭が高く鞍上の指示にあまり素直ではなく遊びながら走っていた感あり。

それでも直線はリアライズオーラムの追撃を凌いでデビュー戦を勝利、ラスト4ハロン12.3-11.5-11.7-11.5の脚を持続できたのは立派だが1000m通過が1.04.7と超スローペースだった。

2戦目も頭が高くハナを主張すると、抑えきれない手応えで後続を離しての逃げになった。

4角で番手との差が無くなったが、直線では逃げて上がり最速の7馬身圧勝と言うインパクトの凄い勝ちっぷりを披露

しかし道中も見た目以上にペースは上がっておらず1000m通過1.02.3秒とこちらも遅め、出馬表を見ればメンバーレベルの低さがすぐに分かるほどだったので着差は素晴らしいが割と平凡である。

迎えた3戦目の札幌2歳Sでは1~2番人気タイの3.5倍まで票を集めるが、そのときの考察からこの馬は一切評価しておらず7着敗退はそうなるでしょうと言える結果だった。

そもそも重賞レベルになると1000m通過が1.03秒前後まで落ち着く訳もなく、この馬がいままで楽をしてきたしわ寄せが本番に出てきた印象

今回も前に行きたい馬が多く連勝した時のような楽な競馬は当然難しく、人気落ちで買いのタイミングではあるが厳しいレースになると思っています。

 

 

ジェットマグナム

 

新馬戦はインコースからのスタートもあって道中インで脚を溜めるも、外に移動できるスペースで外目にポジションを切り替える素晴らしい騎乗

それがあったからスムーズな追い出しが可能になり、先に抜け出したリトルジャイアンツを半馬身差を付けてデビュー勝ちを飾った。

3着以下は3馬身以上離しており、負けたリトルジャイアンツは既に勝ち上がりを決めているので低レベルなメンバー構成ではなかった印象

しっかり前半も流れているしラスト5ハロンの前半とラストまでが0.5秒差以内のLAPで収まっており、長く持続する脚は評価できる。

2戦目のコスモス賞では4角まで手応え良かったがレース中に心房細動を発症、丹内騎手が早々に異変に気付きレースを辞めたのは素晴らしい判断だった。

立て直して+10キロで挑んだ前走は道中番手の外で構えると、4角出口では早め先頭を奪う勢いで直線を向くと後続の猛追を凌いで1着

12.8-12.6-12.0-11.8-11.5の加速LAPはお見事だったが、前半1.02.1はOP戦にしては落ち着いた流れで展開は完全にこの馬の味方をしていた。

しかし抜け出してからソラを使っていたと話すように、最後に寄られるともうひと伸びしている辺りは相当余裕を感じるし、急坂は全く苦にしていない姿からも中山巧者感あり。

心房細動だった2走前を度外視すれば実質2戦2勝で、福島、中山と小回りの右で実績があるのは今回のホープフルSで間違いなく武器になるし、中間の追い切りが素晴らしいの一言

調教は動かない馬ですが最終で自己ベストを記録するなど調子の良さと上積みを感じる内容で前日9番人気なら面白い存在かなと思います。

デビューから今回で4戦目、全て2枠の黒い帽子を引くとはかなりの運の持ち主だと思います。笑

馬群でも全く問題ないし、立ち回りを活かして競馬するこの馬にはピッタリ、思っている以上に上位とはオッズほど差を感じない1頭なので普通に穴で面白いかなと思います。

 

 

まとめ

 

本日は全頭レース回顧その3(全3回)と言う事で6頭を見てきましたが「この中で1頭しか買えないルールならどの馬を選ぶのか」

該当馬1頭を次回更新までブログランキングへ公開しておくのでチェックしてみてください。

これで18頭全馬のレース回顧、全頭診断が終わりました。

是非その1、その2もご覧になって予想の参考にしていただけると嬉しいです。

それでは明日の最終考察、今年最後のブログ予想記事をお楽しみに!

 

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