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全頭診断
※コメントに記載の人気は前日17:00現在のリアルタイムオッズを参考に記載しています。
※16頭中11頭は消し、見送り、厳しい、軽視、買えないなどの表現があります。応援している方には大変申し訳ないですが個人的な見解なので予めご了承下さい。
1枠1番 ダイシンラー
新馬戦はスタートから常に掛かっており、大外を抑えきれない手応えで4角も大外、消耗している中で直線は内の各馬を全て飲み込む末脚で非常に強い内容
札幌の大回り平坦コースに相当な雨が降って重馬場、ここら辺がかなりマッチした印象だった。
デイリー杯2歳Sでもスタートから掛かっており、直線は上手く外に持ち出すも先に抜け出した2頭に全く追いつけずラッキーな3着
新馬戦とのレースLAPを比較しても、ラスト3ハロン11.5-11.2-11.4の瞬発力戦では勝負にならなかった。
惨敗した前走もラスト2ハロンで大きく失速、ラスト3ハロンのLAPを見てみると12.2-11.0-11.3の瞬発力戦だった。
現状は大雨でも降らない限りG1レベルの瞬発力戦だとかなり厳しい印象
1枠2番 アドマイヤズーム
新馬戦は内枠からロス無く乗り、直線もインから上手く前のスペースが空いたが外の各馬に飲み込まれて4着敗退
レース後のコメントは接触があってリズムに乗れなかったとあるが、致命的な接触はほぼなく新馬戦特有の前半スローから瞬発力勝負でシンプルに負けた内容
最後も伸びているが逃げた勝ち馬と脚色が同じで、絶対的なスピード値があまり無い印象
2戦目で初勝利を挙げるが上がり3ハロン35秒以上掛かる見た目以上にタフなレースだった。
テンの速さはあるかもしれないが、33秒台のような上がりを求められると厳しいタイプで距離もマイルよりも長い距離が合っていそう。
こちらもG1戦でテンも終いも求められた時は雨などタフな条件が手助けしない限り難しい印象
陣営はデビューから期待していた馬だと強気のコメントが並ぶが、前走の出走メンバーも低レベルで7番人気と言えど12.0倍と上位人気とほぼ差のないところまで売れているなら軽視したい存在
2枠3番 ランスオブカオス
前走の新馬戦は馬場が荒れてインの馬が外を回す展開、外にいた馬は更に大外に振られる中でまとめて差し切った内容は素晴らしい。
驚くのがそのレースLAP、12.1-11.7-11.6-11.1の物凄い加速LAPを刻んで圧勝した。
当然評価できるが1400m戦で前半3ハロン36.0秒はあきらかに遅すぎて、溜めた分の加速LAPは間違いない。
更に前走から中1週とかなり間隔が短く、最近だとシンリョクカが中2週から好走したが前走の東京マイル戦の内容は非常に素晴らしい圧勝だった。
そちらと比較してもG1のペースで流れた時に追走で脚を使うと、前走のような末脚は削がれる展開になり難しいところ。
G1にも関わらず吉村騎手が継続騎乗、この部分は陣営に拍手を送りたい気持ちだし、当然初のG1戦で甘くはないが心の中ではこのチャレンジは応援したいと思う。
様々な難題を1発でクリアできるなら相当な器だと思うが、現状はクリアしなければならない壁が多すぎるので内枠でも軽視したい存在
2枠4番 ミュージアムマイル
新馬戦はゲートが開いてから歩いているように非常にのんびりとした出脚だった。
それでも4角で大外から一気にポジションを上げ、最後は3着まで食い込む内容は負けても強い競馬だった。
すかさず距離延長で挑んだ陣営の判断は素晴らしく、マイルの流れから1800mの前半の入りで脚が良く溜まり直線は前の馬を交わすだけの完勝
3着以下も4馬身離す内容だったが、メンバーレベルがかなり低く勝ち負けをした2着馬は未勝利戦を何度もチャレンジするが未だに勝てずダート転向している程
更に距離延長となった前走の2000m戦は正直強すぎる内容で、ここは当然評価したい。
前走ハイレベル新馬戦を差し切ったヤマニンブークリエのロングスパートで普通なら勝ちパターンを外から並ぶ暇もなくあっさり交わして突き抜けた。
2歳の1勝クラスで2.00.0、上がり33.7秒は破格の数値でLAPや時計だけ見てもG1で十分足りる内容
しかし、1600m、1800mと距離が伸びるとパフォーマンスが格段に上がっているように間違いなくマイルはこの馬にとって短すぎると感じる。
前半の追走で脚が溜まらないと新馬戦のように離された3着、ゴール前の脚はかなり鈍っていたように前半でしっかりと溜める必要がある馬
さらに勝ったレースは8頭立てと少頭数のレースばかりで、今回は16頭立てで内枠と言うリスキーな枠に入った。
正直これらの飛ぶリスク、100%のパフォーマンスが発揮できないような条件が並ぶ中で直近のインパクトが先行しすぎて人気になっている感が否めない。
想定通り1番人気でも当日2番人気でも過激人気は間違いないので、個人的には喜んで人気馬を消したいと思います。
3枠5番 コスモストーム
新馬戦は小倉ダート1000m戦、ハイペースの中で先行抜け出し完勝、2着に入ったアーデルリーベは次走で5馬身差の圧勝を決めておりメンバーレベルは普通に高い1戦だった。
距離を一気に2ハロン延長した2戦目では追走が楽になると思いきや先行すらできず惨敗、3走目の稍重で結果が出ているように良馬場のタフ条件は向かない様子
前走も地方の砂に苦戦し人気に推されながらも掲示板が精一杯、ここで初の芝となる朝日杯に登録
さすがに今の京都芝はいくら馬場が荒れているとは言え、ダート馬がスピードで追いつけるような馬場では無く異次元のクッション値が待ち構えている。
正直これで走ったら来年以降のデータ考察でなんと書けば良いか困るレベルなので、せめてダートでは負け無しくらいの戦績で出走してほしかった。
ここは追走にかなり苦労するとみて軽視したいと思います。
3枠6番 アルレッキーノ
新馬戦は外枠発走で前に壁ができず逃げの形、前半3ハロン36.9秒、1000m通過1.01.3秒の超スローペースに落とし込むルメール騎手は流石の采配
直線は早めに並びかけたクロワデュノールと一騎打ちになったが、相手は0.5秒も上回る上がり33.8秒でゴール前突き抜けた。
さすがに勝った馬が強すぎて3着以下は4馬身の差があった。
2戦目も逃げて7馬身差の圧勝、内容としてはほぼ新馬戦と変わりないが他馬を寄せ付けず強い1戦
前走のサウジアラビアRCでは初めて馬群に入れる競馬、直線では外に持ち出す良い騎乗だったが末脚比べで他馬に圧倒されて惨敗
陣営はスタート次第では逃げ宣言をしているほど1頭で気分良く行った方が良いタイプで、前に行きたい馬が自分より外枠に入ったのはシンプルにマイナス要素だと思う。
この馬が強い時は全て1頭か2頭になった時で、G1でゴチャ付くようなハイレベル戦で脆さが出ないかリスキーな部分が多い。
2走前のメンバーレベルも相当低く、インパクトはあるので人気を背負っているが喜んで消したい1頭
4枠7番 クラスペディア
新馬戦はエイシンワンドに敗退、2戦目もエイシンワンドに敗退とここまで0勝のG1出走と言うことで非常に珍しいパターン
今年が無抽選開催と言うこともありレベルの低い未勝利馬なども参戦できる状態でチャレンジとしては良い事だと思うが、さすがにマイルの距離は長い印象
前走も前半行き過ぎて後半失速したように1200m戦で持ち味が生きていたように狙い目はここで惨敗した後の距離短縮だと思う。
こちらも過去に類を見ないパターンなので好走してしまったら説明が難しく、馬券的にも軽視したいと思います。
4枠8番 アルテヴェローチェ
新馬戦は4角で外目を抑えきれない手応えで上がってきて、後ろにいたヒシアマンの追撃を凌いで1着
12.1-12.1-11.6-11.5の加速LAPで3着以下を5馬身突き離した内容は非常に評価できる。
そのヒシアマンは次走で6馬身差圧勝、京王杯2歳Sでも0.3秒差となればハイレベル戦で間違いない。
前走のサウジアラビアRCでは前半34.0と稍重を考えるとかなりハイペース、最後方にいたタイセイカレントが2着まで来ていることを考えると展開は向いている。
そこまで評価できる豪快な勝ち方ではなかったものの、前走ハイパフォーマンスで勝ちきってきた馬をまとめて大外から差し切った今回、そしてヒシアマンの新馬戦を含めどちらもG1レベルでも十分勝負になる計算だ。
もしこの馬がさっぱり…と言う場合は札幌の柔らかい芝、前走雨が降った東京稍重芝、そこから一気のクッション値11.5を計測する京都競馬場の芝だろう。
先週のアルマヴェローチェがこの壁をあっさりクリアしたので、この馬も気にするほどではないかもしれないが人気の分リスクはしっかりと考えたい。
それでもここまでのデータ考察も問題なく、少し前走が後方すぎたのが気になるが馬券は普通に買えるレベルの1頭
5枠9番 エルムラント
2走前の新潟1800m戦で4馬身圧勝を決めているが、負かした相手は未だに未勝利戦で惨敗続きだったりと出走メンバーのレベルが疑問
マイルデビューだったが前走2000m戦を使っているように瞬発力勝負では分が悪く、ハナを取って粘り込みたいタイプ
33~34秒台の脚は使えないので流石にG1のレベルを考えると足りず、ここはいくら人気が無くても馬券的には軽視したい存在
5枠10番 トータルクラリティ
新馬戦は今回の舞台と同じ京都マイル戦、前半3ハロン37.0、1000m通過1.02.4と言う超スローペースで残り4ハロン目からペースアップ
12.6-11.8-11.4-10.9と物凄い加速LAPで先に抜け出したラトラースをゴール前で捉えてデビュー勝ち
ここまで前半スローだと着差は付きにくいので、インパクトのあるレースではないが内容は相当優秀
新潟2歳Sでは新馬戦で勝ち上がった牡馬相手に先行抜け出し、最後は道中でかなり消耗していたコートアリシアンに詰め寄られたが粘っての優勝
そのコートアリシアンは阪神JFで上がり2位の6着、ポストでも書いたがなかなか厳しい騎乗でスムーズ差ゼロ、それでいて最後は良くここまで盛り返したレベルなのでトータルクラリティも十分このメンバーでも通用する。
騎手のコメントにもある通り、キレ勝負ではなく持続力が持ち味で先行できる脚質がかなりの加点材料となる。
人気馬含め後方からキレ味勝負の馬が多い印象で、土曜日の京都芝を見ても先行馬が外を通して押し切るレースが目立つ中、外枠偶数と言う最高の枠を引き当てたのはかなり大きい。
ここまでのデータ考察からも推薦材料が多く、人気だが馬券は買える。
6枠11番 ニタモノドウシ
新馬戦は内枠から大きく出遅れ、ポジションを取りに前半動いているので見た目以上に消耗していた。
3角出口から大外を早めに上がって行き、息を入れる暇もない中で内の馬を全部飲み込んで豪快な差し切り勝ち。
スタートがまともなら正直何馬身突き離していたのだろうかと思うほど見た目にも強い競馬だった。
1馬身半離されたナムラトロムは9番人気と人気薄だったが、次走で即勝ち上がりとレベルも高い。
前走のクローバー賞は1.28.6と言う破格のタイムで2馬身差圧勝、これまでラブリイユアアイズが記録していた1.29.1を大幅に更新するレコード
更に上がり35秒でも速いと言われる札幌1500m戦で34.4秒と他馬を圧倒するような素晴らしい終いの脚の持ち主
直線平坦コースの京都芝は良さそうだし、クッション値11.5の京都芝に対応できれば阪神JFで言うパンジャタワー枠
しかし近年レース回顧が当たり前になった事もあり、競馬ファンも既に気づいている現在4番人気
もう少し馬券妙味は欲しいところだが、普通に買える1頭
6枠12番 パンジャタワー
新馬戦は3角から抑えきれない手応えで早めに先頭に並びかけ、直線は熾烈な追い比べで長く良い脚を使って後続を封じデビュー勝ち
前走の京王杯2歳Sでは新馬戦が1200m戦だったこともあり前半はかなり行きたがる、真ん中の枠から手綱を引くと自分の前を何度もカットされる不利もありスムーズでは無かった。
4角は外に出して前とかなり距離がある中で、ここまで溜めていた末脚が一気に爆発、上がり33.8で前にいた馬を全て差し切る非常に強い内容
レースLAPを見ると11.4-11.5-11.6-11.8と減速LAPになっており展開はかなり向いた印象で、1200m戦を使ってきた良さが出たレース
陣営は距離が伸びても全く問題ないとコメントしているが、まだ瞬発力戦で加速するようなレースはしておらず京都の下り坂やG1の終い勝負で能力を図れていない部分が多少リスキー
距離は間違いなく1400m戦が現状ベストと思うし、ここを狙うなら新馬戦は最低でも1400~1600mを使って欲しかった。
舞台適正は合っていると思えないので多少評価は下げるが、前走は流石に強い内容だったので現在の5番人気程度ならまだ馬券は買える存在
7枠13番 エイシンワンド
新馬戦が非常にハイレベルで3着以下を6馬身突き離しているようにクラスペディアとこの2頭は強かった。
続く2戦目は本命に推薦した記事でも書いたが、雨が降った重馬場はかなり追い風だった。
瞬発力勝負よりも先行押し切りの持続型なので、やはりベストは1200m戦、マイルは流石に雨でもない限りかなり厳しい戦いになりそう。
前走は流石に前が引っ張って先行馬が潰れる流れだったが、それでも1秒差の8着は負け過ぎだしクッション値が高く後半のキレも必要になってくる今の京都芝が向く可能性も低い。
2戦凹んでオッズ妙味が出てくるタイミングだが、距離短縮したところで買うのが理想的
7枠14番 テイクイットオール
新馬戦は前半3ハロン37.8秒、1000m通過1.04.1秒の記録的な超スローペース
こうなると4角出口でちょうど良い場所にいた4角3~5番手の馬で独占したのは納得のレース
6着のルールーリマが32秒台の末脚を使っているように、能力どうこう以前に物理的に届かない位置にいる馬が多い中で前が33秒台で止まらなかったら当然のポジションゲー
これだけ前半~中盤がゆるいのなら上がり32秒台で押し切るようなレースでないと評価は低い。
当然ながら次走は8頭中6着と大敗しており、言葉は悪いが新馬戦を運良く勝ってしまった感が強く能力の比較で評価できる部分がかなり少ない。
当然馬券的には見送りが妥当な1頭だと感じる。
8枠15番 ドラゴンブースト
新馬戦は1枠から豪快な出遅れで後方追走、4角では上手く外目まで追い上げたが終いの脚に見どころは無かった。
2戦目は前が多少引っ張る流れを上がり35秒3で先行早め押し切りで初勝利をもぎ取った。
新馬戦のゆるい流れで後半キレが無く、2戦目のタフな条件でパフォーマンスを上げているあたりはなるべくポジションを取って持続力を活かしたいタイプ
前走はポジションを取って2番手からスローの流れを運良く残った感が強く、今回もポジションを取りたい中で8枠を引いてしまっては大幅なマイナス要素
前走重賞連対馬で過去の穴馬もフロック視されて当日激走パターンが多く、この馬の10番人気は魅力的だが、枠なりに外を追走しても終いの脚に期待できず、ここからポジションを取りに行くのも厳しい枠なので馬券的には軽視したい。
8枠16番 タイセイカレント
新馬戦は前半3ハロン37.8秒、1000m通過1.02.6秒のかなり遅い流れを、スタートから挟まれそうになるタイミングで西村騎手が一気に先手を主張しハナへ
この好判断もあり直線は気分良くラスト3ハロン11.7-10.9-11.3の流れで難なく押し切り勝ちを決めた。
2着ベイリークロア、3着ビッキーファースト、4着タガノマカシャと上位入選馬は既に勝ち上がりを決めており、メンバーレベルはかなり高い1戦で見た目以上に評価できる。
サウジアラビアRCは出遅れて後方待機策から伸びてきたが、正直これは前半前が引っ張りまくって後方に展開が向いているので過剰評価できない。
むしろ出遅れたのが良かったレベルで、そのままスタート出て逃げていたら間違いなく潰れていただろう。
このレースだけ切り取るなら大外でこの馬よりも前から全馬差し切ったアルテヴェローチェの方が評価できるし、この馬は前が引っ張らなくても差し切っていた可能性が高い。
しかしタイセイカレントは前がスローだった場合、ここまで着順を上げれていたかかなり疑問が残るので売れるようなら軽視したかったですが現在8番人気と理想的なオッズ
8枠の大外枠はプラスとは言えないが、想定よりも人気を落としている今のタイミングなら新馬戦の内容が素晴らしいので妙味含めギリギリ買っても良さそうな1頭
まとめ
ここまで16頭全馬のレース回顧、全頭診断を書いてきましたが今回は短い距離に適正のある馬が集まった印象で、阪神ジュベナイルフィリーズのように前半が流れるかもしれません。
そうなると馬群がバラけてイン・アウトが現実的なので1枠の2頭が穴で激走したのも納得、今回も同じような展開になればインで脚を溜めた方が得策と言えます。
しかし短い距離で活躍してきた馬もハナを取り切るほど主張する馬がいないので、結局スローだったりするので本当に展開予想は難しいと思います。
スローだと動きたいときに下り坂で加速できる外目が有利になりやすく、個人的にも今回はこちらの想定で予想を組みたいと思っています。
内と外なら間違いなく外が有利に働くと思っているので展開含めしっかりと的中できるように明日の最終結論まで考察は続けたいと思います。
最終的な本命候補をブログランキングへ公開しておきました。既に分かっている方も多いと思いますが、応援よろしくお願いします。